ソーシャルゲーム・漫画・アニメのメディアミックス
「けものフレンズ」のアニメ版を見始めました。
(ネタバレ含みます)
アニメ版EDの実写画像に
アメリカ・ルイジアナ州ニューオリオールズのジェットコースター
:2007年ハリケーン・カトリーナによる被害のため閉鎖
カナダ・ボブロ島遊園地にあったダンスホール
:1993年閉鎖
ウクライナ・プリピャチ遊園地の観覧車
:チェルノブイリ原子力発電所の自己により1986年開演することなく廃棄
と廃墟となった遊園地の画像が使われているため、
人類滅亡後のディストピアストーリーなのではないか?
という考察がされ、
#けものフレンズ考察版
というハッシュタグもできています。
が、私が見始めたきっかけは、
そこではなく、
アニメ『けものフレンズ』は人類史600万年を探求する – 本しゃぶり https://t.co/S0jCFm6oEH まさにこれだよ!
— M.A.F. (@M_A_F_) 2017年1月22日
#けものフレンズ考察班 この記事のとおりフレンズが元の動物の個性をていねいに表現してるのと、カバンちゃんとサーバルの交流を通じて「ヒトという動物種の個性、できることとできないことは何か」を描いてるよね。それはどこに向かっていくんだろうhttps://t.co/S0jCFm6oEH
— M.A.F. (@M_A_F_) 2017年1月22日
このツイートや
ツイートの中で言及されている
はてブロにあるように、
人間の主人公と(ただし、本人には自分は何か、という記憶がない
また周囲の擬人化動物キャラクターは人間を知らない)、
擬人化された動物との、
特性や能力、弱点の違いの
描き方がおもしろそう、
と思ったためです。
アニメ版「けものフレンズ」の舞台設定
最初に書いたように
けものフレンズはソーシャルゲームから始まり
漫画、アニメ、
と共通する設定を使った
メディアミックス作品です。
3つのメディアに共通しているのは、
地球上の各地の地方の気候を再現(?)
したエリアに分かれた広大なジャパリパークが舞台となり、
美少女に擬人化された動物のキャラクター=フレンズ
登場すること。
フレンズは、擬人化動物といっても
「ズートピア」のように、「ほぼ動物」が二本足で立っているわけではなく、
半人半獣ですらなくて、
美少女キャラが動物っぽい模様の服と耳カチューシャ
尻尾でコスプレしている
ような出で立ちです。
しかし身体能力はもとの動物の性質をそのまま引き継いでいる
という設定になっています。
ゲーム版とアニメ版は同じキャラクターでも
CVが異なり、
これも#けものフレンズ考察版では
「ゲームの世界の未来のことを描いているためではないか
と言われています。
・・・といっても
これを書いている時点で、
テレビ放映は第2話までなので、
まだ、スタート時点での設定しか分かっていないのですが、
いいか皆けものフレンズの導入を忘れては成らない #けものフレンズ考察班 pic.twitter.com/O5GT1k4ppb
— 小野友範 (@tomonori1003) 2017年1月20日
気になるのは、
ジャパリパークで来園者とフレンズが楽しい時間を過ごしたところから、
アニメの物語が始まるまでに経過した時間の長さと、
その間に何が起こったのか?
です。
ゲームをやったことはありません。
私自身は、
ゲームは存在自体を全く知らなくて
2016年12月にゲームアプリのサービスが終了しているので、
少なくとも今の時点では
ゲームを体験することはできません。
そこで、あえて
ゲーム版のことはあまり検索したりせず、
「ゲームのことは知らない」ほぼまっさらな状態で
ゲームを知らなくても、
ゲームのファンでなくても楽しめるのか?
を含めて、
アニメの感想や考察をまとめていこうと思います。
アニメ版けものフレンズ第1話「さばんなちほー」感想
主人公は、
探検家がよくかぶっている形の帽子をかぶり、
リュックサックを背負っています。
主人公は記憶がなく、
自分が何者なのか、なぜここにいるのかも
分かりません。
というか、私この子女の子だと思っていたけれど、
一人称「ぼく」ですよね?
一応、彼、としておくと
彼が最初に出会ったのは
サーバルキャットの「サーバル」。
彼女はとりあえず、彼がもっていた「かばん」を
呼び名にすることにして、
なんの動物のフレンズなのかを知るために
「図書館に行こう」と提案。
2人は一緒に「さばんなちほー」を歩いていきます。
サーバルは跳躍力や、爪を使った攻撃力に優れていますが、
ほとんど汗をかくことが無く(後で登場する「カバ」の説明)
毛皮があるため、体表からの放熱が難しく、
気温上昇時や運動後は、
肺呼吸によって体温を下げなければなりません。
一方、かばんちゃんは、
やはり本当にヒト型の身体能力を持っているらしく、
これといって強い瞬発力や運動能力はありませんが、
体温調節能力、
大型セルリアンとの戦いで見せた、紙飛行機を折る器用さ、投げる能力
などがあります。
直立二足歩行時の持久力は
本当は足をまっすぐ伸ばして歩くことができる
人間が最も優れているのですが、
擬人化したサーバルも普通に二足歩行していて、
「実はこの歩き方は大変」という設定ではないようです。
第1話では、
サンドスターというキラキラした物質によって
動物が人の少女型のフレンズになっているということ
サバンナの向こうの山から噴火するようにサンドスターが噴出していること
セルリアン、という謎の物体がときどきフレンズたちを襲ってくるということ
などが分かります。
かばんちゃんに記憶がない、と知ったサーバルは
「じゃあ最近フレンズになった子なのかな?」
と言っていましたが、
現在でもフレンズではない普通の動物が新たにフレンズになる、
ということがあるのでしょうか。
そして、ジャパリパークの中では
1動物種が1人、という割り当てになっています。
番組中、多摩動物公園の飼育員さんが、
サーバルについて解説していましたが、
多摩動物公園で飼育しているサーバルは
ポール、ユリ、アポロ、ルナ
など何頭もいます。
(公式サイトを見ただけでも、登場する動物に
多摩動物公園では飼育していない種類もいるので、
今後の解説には他の動物園も入ってきそうです。
・・・この部分の音声もうちょっと良くならないでしょうか?
また、アニメキャラだけではなく、実物の動物の動画も欲しいなあ、
と思います)
が、ジャパリパークでは、
サーバルキャットはサーバル、と呼ばれている彼女だけのようです。
しかも、全員がメス。
これ、もともとどういうコンセプトの動物園だったのだろう?
オスでもメスでも1種1個体では繁殖はないですからね。
また、元の動物から性質を引き継ぐ、という設定ですが、
食についてはよくわかりません。
フレンズ同士が捕食関係にはないらしい、
ということは分かりましたが、
それでは一体、
何を食べているのかがわかりません。
かばんちゃんもサーバルも、カバも、
疲れて寝たり水を飲んだりはしますが、
おかなすいたね、とも言わないし
何か食べたりもしません。
どこに向かっていくんだろう?
全12回、実写番外1回のシリーズなので、
まだ第1回でさすがに着地点は見えませんが、
最初に書いた、
ゲームの世界よりも後の、
人類滅亡後の世界を描いている、
という予測からは
切ないラストを予想する声もあります。
また、私がアニメを見るきかっけになった
「アニメ『けものフレンズ』は人類史600万年を探求する – 本しゃぶり」では
現状、ゲームのサービス提供は終わっているので、
アニメはゲームのための集客という制約なしに展開できる、
一方で、
最後は、再びゲームに回帰する、
とい方向なのではないか、
と考察しています。
なおガイドブックにはそれぞれ2話ずつアニメが収録されたDVDがついてきます。