ＮＨＫで放映のドキュメンタリー夫婦
「甲斐性なしと静かなる女優」。
たまたま、テレビを見ていたら目にとまり、
そういえば、佳那晃子さんって・・・？と
思って、見ました。
女優の佳那晃子さんは、2013年1月10日、
自宅でくも膜下出血のため倒れて意識不明状態になりました。
一時脳死や、臓器移植提供、などの噂もありましたが、
実際、程度はグレード５、というもっとも重篤なもので、
医師からは脳死かフラットな植物状態になると
宣告されたのだそうです。
その後、奇跡的に回復して、手術を受け、
音に反応したり体を動かしたりできるようになりました。
夫の放送作家・源高志さんは、今生活の全て、収入の全てを
妻晃子さんの看病に注いでいる、という内容の番組でした。
佳那晃子さんは、くも膜下で倒れる前に、
源高志さんが作った４億円という莫大な借金を
体を張って１０年で返済。
その後、重度のネフローゼ症候群（腎臓の病気）になりましたが、
４年間の闘病生活の後、
復帰を果たし、舞台を中心に活動していたそうです。
ナレーションで「結婚した２６年前（１９８７年）当時、誰もがうらやむ結婚だった」と流れましたが、
源高志さんは、「カックラキン大放送」「紅白歌のベストテン」「スター誕生」など、
人気番組をいくつも手がける放送作家でした。
番組では、地井武男さん、神田正輝さんと一緒に写っている写真で出てきて、
「太陽に吠えろ」に出演していた、と言っていました。
テレビドラマでは、火曜サスペンス劇場や土曜ワイド劇場の印象が強いです。
映画では
1980年
ザ・ウーマン
四季・奈津子 波留子役
1981年
魔界転生 細川ガラシャ役
鬼龍院花子の生涯
大日本帝国
1983年
陽暉楼
1986年
極道の妻たち
などに出演しました。
「なめたらいかんぜよ！」でしたね、思い出しました。
現在の佳那晃子さんの病状は、
西田 和昭さん（お笑い芸人で、映画批評家）に薦められて、
源高志さんが書いている、闘病記のサイト
「佳那晃子が病院から歩いて帰って来るまでのサイト」
という、公式HPで随時更新されるそうです。
（2015年3月確認したところ閉鎖されています）
借金４億というのもすごいですが、
源高志さんが経営していたテレビ番組制作会社は、
バブル崩壊後の取引先の倒産によって６０００万円の負債を抱え、
その後、銀行の貸し渋りと、友達からお金を高金利で借りたために、
どんどん、ふくらんでいった、という事情だったそうです。
年金を納めていなかった時期があるため、
雑誌連載の仕事が途絶えた源さんの収入は激減し、
高度な治療を受け続けなければならないため、
大変な状況だと言うことが語られていました。
