ランチに温かいスープやリゾットを持って行くことができるスープジャーは、朝、材料を仕込んでおけばお昼までに保温調理もできる、ということで人気があります。
スープジャーの代わりに、水筒タイプの魔法瓶に、スープなどを入れている人もいるかもしれません。
しかし、魔法瓶は使い方を間違えると腐敗や、金属中毒などの危険性もあります。
スープジャーやマイボトルを使うときに
絶対に!注意したいことをまとめました。
ランチに温かいスープやリゾットを持って行くことができるスープジャーは、朝、材料を仕込んでおけばお昼までに保温調理もできる、ということで人気があります。
スープジャーの代わりに、水筒タイプの魔法瓶に、スープなどを入れている人もいるかもしれません。
しかし、魔法瓶は使い方を間違えると腐敗や、金属中毒などの危険性もあります。
スープジャーやマイボトルを使うときに
絶対に!注意したいことをまとめました。
スープジャーと保温バッグを組みあわせた場合、
熱湯を入れて1分間予熱したジャーに、100度のお湯を入れると5時間後の温度は62、3℃になります。
7時間後には50℃くらいになります。
人間の口が「熱い飲み物、食べ物」と感じるのは
60℃くらいですから、5時間後であれば十分「熱い」と感じます。
また雑菌もこの温度帯では増えることはありません。
しかし、その後さらに時間が経過して、温度が下がり、
40℃くらいまでになると、雑菌が繁殖しやすい温度となります。
スープジャーで温かい食べ物を持っていったら詰めてから6時間後くらいまでに食べてしまう必要があるのです。
普通、会社や学校の昼休みは12時ごろなので、7時に詰めればOKです。
また、予熱をするのと、余熱をしないのとでは、6時間後で4℃程度の差が出ます。
少し面倒ですが、食べたときの温かさも、安全性の面からも、一度スープジャーに熱湯を入れて予熱してからスープなどを入れるようにするのがよいです。
ステンレスボトル(魔法瓶タイプの水筒)に入れたスポーツドリンクを飲んだ子供が、
金属中毒を起こしたことがあるそうです。
これは、スポーツドリンクに含まれる塩分によって、
魔法瓶の内側のステンレスが腐食されたためと考えられます。
象印マホービンの公式サイトには、ボトルに入れてはいけない飲み物として、
を上げています。
「絶対に入れてはいけないもの」として
生もの(加熱していない肉・魚介類・乳製品・卵)など腐敗しやすいもの
としており、
その他は、
「腐敗しないように一度加熱調理する、できたての熱いものを入れる、調理前の手洗いを十分にする」
などの注意が書かれていました。
このように、同じステンレス製魔法瓶なのに、
水筒とスープジャーで、
塩分を含むスープやみそ汁などを入れられるか、入れてはいけないか、が異なる理由は、
使っているステンレスの質
です。
ステンレスにも何種類にもあり、できるだけコストをカットするために、メーカーは用途によって素材を使い分けています。
水筒には、塩分を含む料理を入れるような機能はない、ということです。
保温機能がある魔法瓶で注意しなければならないのは、
主に、
腐敗の注意と
内側のステンレスの腐食による金属中毒
の2点です。
朝、6時間後には食べられる予定でスープジャーにスープを用意して行き仕事が忙しくてお昼ご飯を食べ損ねてしまった、という場合、
スープジャーのスープやご飯は残念ですが、「さようなら」した方が安全です。
また、水筒には、塩分を含んだスープやスポーツドリンク酸を含んだ果汁などを入れることはできません。
塩分を含んだスープなどを一度水筒に入れたからといって新しいものであればすぐにどう、ということはないかと思いますが、
古くて傷がついていたり洗い方が十分でなく塩分が残ったりすると、そこから腐食して金属中毒を起こすリスクがあります。
レシピサイトやテレビの情報であっても、
飲み物を入れるためのマイボトル(水筒)を使って、
塩分や酸を含んだ食べ物を調理する方法を紹介したものには要注意です。
使い方に注意して、安全でおいしいお弁当生活を楽しみましょう。