バラエティ

めちゃ2イケ岡村隆史さんの「ライオンキング」挑戦とは?

めちゃ2イケてるッ!あの頃の本気だします45歳の青春スペシャルで

岡村隆史さんが、『FNS27時間テレビ2015』で放送予定の、
「岡村隆史が魅せる本気チャレンジ」のため、
過去、「めちゃイケ」で挑戦したさまざまなアーティストへの出演と協力をお願いする、という内容の中に、

劇団四季「ライオンキング」の出演者の元を訪れました。

2000年めちゃ2イケ岡村隆史さんの「ライオンキング」挑戦

岡村さんが、劇団四季「ライオンキング」からの出演オファーを受けた(という形式での企画)のは
2000年夏、35歳の時のこと。

その様子は2000年10月14日に放送されました。

劇団四季のミュージカル「ライオンキング」は1999年、四季劇場・春のこけらおとし公演として開幕し、「めちゃイケ」とのコラボ企画は、開幕2年目のこと。

当時は、「なぜお笑い芸人を」という批判もあった一方で、
私の友達の中にも「めちゃ2イケ」がきっかけで「ライオンキング」を観劇した、
という人がいますし、

このころ、観劇時に学校団体がいると、
岡村さんが演じた、「メスライオンの狩り」でガゼルがジャンプして逃げる場面では笑いが起こる、といった
番組での影響を大きく感じたものでした。

お台場で、劇団四季から「ライオン・キング」出演のオファーが来た、
と相方の矢部さんから伝えられたものの、
岡村さんは、ミュージカルが嫌いで(ほぼ食わず嫌いだと思います)、当初オファーを断ろうとしていました。

しかし、四季劇場・春で「ライオン・キング」を観劇すると、感銘を受けて、「ぜひ出演させてほしい」と、オファーを受けます。

岡村さんは主役のシンバ役を熱望しましたが、オーディションで、シンバのソロ「終わりなき夜」を歌って、
劇団代表・演出家の浅利慶太氏(当時。2014年、浅利氏は劇団代表を退き、現在は四季の上演作品には直接関与されていません)
に却下され、

アンサンブルの一部である、草・ガゼル・ハイエナの3役に挑戦することになりました。
また、後から自分で、「王となる」のシンガー役もやりたい、と直訴して
4役をやることになります。

さらに岡村さんは、プライドロック征服宣言を放ち、稽古を始めます。

バレエレッスンでは、最初、最高レベルのAクラスに参加しても全くついて行くことができず
初心者クラスのZクラスに。

このとき、バレエレッスン講師として当時「キャッツ」ミストフェリーズ役で出演していた、バレエダンサー坂本登喜彦さんも登場しています。

開口発声(現在は母音法、と言います)など他の稽古でも他の出演者とレベルが違いすぎて、出演が危ぶまれました。

このときシンバ役だったのが、開幕キャストの坂元健児(既退団)さん。

バラエティの企画なので、岡村さんが、演出として坂元さんのじゃまをするような場面があったのですが、
どうも、そうしたことを快く思っていない、という印象を受けました。

画面には映らなかったミーティングで、かなり厳しいことを言ったようです。

当時、シンガーリーダー(白レイヨウ、2幕冒頭の「ワンバイワン」のシンガーリーダー)だった、
阿久津陽一郎さんは、岡村さんとわりと親しくしているように見えました。

後日、劇団四季の会報誌「ラ・アルプ」に掲載された阿久津さんのコメントでは、
40日間の稽古は本当に大変だったし、

番組終了後、岡村さんはマネージャーと二人だけで劇団を訪れて挨拶していったそうです。

その他のバラエティ番組での劇団四季特番でも感じるのですが、
お笑い芸人の方は、演出としてちゃかす様なことを言ったり、ふざけたりしますが、
彼らもある「芸」のプロですから、画面に映っていないところではかなり真剣モードなのではないかと思います。

岡村さんが稽古していた役の中で最難関は「ハイエナダンス」。

王弟のスカーが、ハイエナたちをあおって兄王ムファサとシンバ暗殺に向かう場面で、
ハイライトとなる激しいダンスで、5人の精鋭ダンサーが踊ります。

岡村さんの稽古につきあっていたのは、
振付監督の古澤さん、ダンスキャプテンの石野喜一さんなどでした。
石野さんは、15年後の現在もLKではダンスキャプテンを務めていらっしゃいます。

岡村さんは、劇団四季の稽古に通っていることを
当時、回りには明かしていないということになっていたので(本当かどうか分かりませんが)、
他の仕事の合間にダンスのレッスンをしていてかなり大変そうでした。

また、「王となる」のシンガーでは、
シンバがソロで歌う「王となる」を歌ってしまう、というネタを繰り返していましたが、これは単なるネタだと思います。

なんとか合格をもらった岡村さんは、当日、観客にはまったく知らせないまま
本当に劇団四季の舞台に出演することになりました。

岡村さんが出演した日のキャスト

ラフィキ 青山弥生
ムファサ 吉原光夫
ザズ 広瀬明雄
スカー 野中万寿夫

シェンジ 鈴木結加里
バンザイ 大塚俊
エド 米沢観児
ティモン 藤川和彦
プンバァ 荒木勝
シンバ 阿久津陽一郎
ナラ 樋口麻美

<男性アンサンブル>

1 前田貞一郎
2 神保幸由
3 畠山典之
4 林強
5 安福毅
6 太田泰信
7 三宅康文
8 宮本力
9 坂口克彦
10 石野喜一
11 広瀬幹夫
12 平田郁夫
13 杉本崇
14 小川善太郎

<女性アンサンブル>

1 サラビ 宮崎真由美
2 菅本烈子
3 滝口律子
4 楊佳
5 今泉りえ
6 加藤聖恵
7 内藤美果
8 山田園
9 李(日本語変換で出せない漢字でした・・)
10 鷲尾由紀子
11 村田麻衣子
12 小松陽子
13 上原法子

岡村さんは、極度の緊張におそわれながらも、
ハイエナダンスで練習でも1度も決まらなかった左右トリプルターンが成功し、

その後(番組の演出としては)成功に気をよくして暴走することに。

岡村さんはカーテンコールには出ないことになっていたのですが、
ハイエナ衣装で、プライドロックに登り雄たけびを上げてしまい、
観客にも「ナインティナイン」の岡村さんが出ていることがばれます。

浅利慶太氏は、それでも岡村さんの努力と才能を評価し、
本当に劇団四季にくれば、ミュージカル俳優として成功できるかもしれないとコメントしていました。

まとめ

劇団四季ファンとしては、今から見るとやっぱり「やりすぎ」感はいなめないです。

でもこうした、ちょっと行き過ぎなメディア露出もあっての
2015年7月15日10000回達成、という面もありますよね。

岡村さんは、確かに40日でダンスパートについては全部こなしたわけでそこはすごいと思います。
ただ、本当の劇団員であれば、自分の出番でないときの影コーラスや、段取り、
メイク、衣装の早替えなど、やることがたくさんあって、
それがむしろ大変なので、岡村さんがやったのはLKアンサンブルのほんの一部です。

それでも、そのあと、青木さやかさん、いとうあさこさん、AKB研修生など
さまざまな芸能人が劇団四季に挑戦する、という企画がある中で
誰一人、本番の舞台に出演した人はいないことを考えると
1ヶ月強の練習で、あの四季の舞台に本当に立ったのはすごいです。

また2011年の「SONG&DANCE」中の1曲にAKB研修生が挑戦する、という企画以降、
ある程度の期間をとっての、本格的な挑戦企画は放映されていません。

やっぱりね、劇団員の方にとっては、1日で終わる取材の案内をするだけではなく、
一応の仕上がりを目指してほぼ素人の人の稽古に付き合うのは、すごい負担だと思うのですよ。
本番公演中に、テレビの企画につきあっているわけですから。

(そうそう、AKB企画の時、ダンスキャプテンだった、
萩原隆匡さん、加藤久美子さんは二人とも「アラジン」出演者で、萩原さんは先週からジーニー役で出演されています。)

今回の「岡村さんから出演、協力のオファーをする」もまあ、断るんだろうな・・・

と思っていたら、「ご成約」。

ダンスキャプテンの石野喜一さんは、27時間テレビでは岡村さんの隣で踊る、
というナレーションがありました。石野さん、今年50歳なんですね。
※「ライオンキング」は7月26日の18時40分~の枠で5分程度だそうです。

岡村さん、15年ぶりのハイエナダンス、振付が変わっていない箇所はほとんど踊れていました。
やっぱりすごいな。



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