2013年10月2日に放送された
NHK朝ドラ「ごちそうさん」第1週「いちご一会」3話
あらすじと感想をネタバレで書きます。
め以子のイチゴジャム問題と
開明軒のこれからの方向性は・・・
「ごちそうさん」第1週「いちど一会」3話 ネタばれあらすじ・感想
過日、「開明軒」に来て、
1人でたくさんの料理を注文した客は、
やはり料理評論家のような人物で
開明軒の記事を新聞に書きました。
料理専門の評論家が明治時代にいたかどうかわかりませんが
「食べ慣れた身」と書いているので、
新聞社の記者だとしても洋食についての記事の担当者なのかも。
記事では、「開明軒」の料理について、
本家の猿まね、サービスも特に上等というわけではない、
それなのに、客に米の飯を出さない、箸がないなど気取っただけの中途ハンパな店
と書かれてしまい、
大五は怒っていました。
ばんばん、包丁で肉を叩き切る大悟に、
め以子も「ジャムの蓋開けて」とは頼めません。
常連客の社長さんにもらったいちごのジャムを
め以子は誰にもあげません。
おばあちゃんにも弟にも。
大五は意地になって、
「帝国グランドでも出せないような料理」を作ります。
試作した料理は、め以子のお腹へ。
、
朝ご飯からスープで蒸した卵とフォアウラ、
ロブスターの赤茄子(トマト)
などのフランス料理が並びます。
め以子はよろこんで平らげてしまいますが、
イクは材料費がいったいいくらかかるのか、
うちは今そんなお金はない、と小言を言います。
め以子は学校にもいちごジャムを持って行こうとします。
イクは置いていくように言いますが、
め以子は「置いていったら取られる(家族の誰かが食べてしまう)」と
主っています。
呆れたイクは「没収されても知らないよ」と言って
ほおっておくことにしました。
め以が、お弁当包みの他に
大切そうに持っている小さな包みを
源太はめざとく見つけますが、
め以子は「ちょっとお腹が痛くてお薬」と言います。
でもお弁当の時間になると、
ぱくぱく、お弁当を食べているので、
友達のチヨに「め以ちゃんおなか治ってよかったね」と言われます。
め以子は慌てて、「ちょっとおなかが」と言い、
ジャムの包みを持って、学校の裏の池に行き
そこでこっそりジャムをなめていました。
すると、源太が、「なんだか分からないけれど、俺にも食べさせろ」とめ以子に迫り、
2人がもみ合った弾みで、ジャムの瓶は蓋が開いたまま池に落ちてしまいます。
め以子は池にじゃぶじゃぶ入っていって、
カラになったビンを拾い、
源太に「ジャム返せ」とつかみかかり、
2人は取っ組み合いになります。
その後、先生に呼ばれた2人。
先生は「学校に(ジャムを)持ってきたことはともかく、一口くらいあげてもよかったんじゃないか。友達だろう?」
とめ以子を諭しますが、
め以子は「友達なんかじゃない」。源太も「友達じゃない」と。
もしかすると、源太がめ以子にちょっかいをだすのは、
いつも洋食をお弁当に持ってきて、
絶対に一口もくれないめ以子をいまいましく思っている気持ちと、
やっぱり少しは好意もあったのかなと思います。
め以子は私は絶対に悪くない、と思いながら家に帰ります。
一方、大五は
鴨のオレンジ煮や、小鯛のカニ肉詰めなど、
材料費も手間もかかる手の込んだ料理を作りつづけます。
め以子は大喜びで食べますが、
イクは「あんた、逃げてんじゃないよ。この子に食べさせたらなんだっておいしいっていうにきまってんだろ」
指摘します。
うちみたいな小さな店でこんな料理を出すことが続くわけがない。
あんたの料理は押しつけがましいんだよ。
どうだ俺の料理はうまいだろう、本格的だろう。
お客さんはあんたの腕自慢につきあう為に店に来るんじゃないんだ。
ちょっとおいしいものを、良い気分で食べたいだけなんだよ。
でも正論を言われて
「そうか」と考えや姿勢を変えるのって
特に男性は難しいのかもしれません。
大五も「俺は悪くない」とイクとケンカをし、
店を出て行ってしまいます。
現在でも、
日本人向けにアレンジされた味にして、食べやすいと評価されることもあるし、
本物じゃない、と嫌われることもあります。
イクが言うように、
「お肉はごはんで食べたい」「箸で食べたい」という客に合わせるのが、
いいのか?フランスではこうだ、と「ほんもの」を伝えようとするのか?
悩ましいところではあると思うんです。
エンディングの、「きょうのごちそうさん」、
中学生くらいの男の子の、
「お父さん、お先にいただきます」というタイトルの写真でした。