2016年9月14日放送「スッキリ!」(日本テレビ系)で、
ダンスCSBのダンサー、サイ・シャオチャンさんが、
吉本真悟さん、大野幸人さんとともに出演し、
シャオチャンさんの高い身体能力に驚いた人も多かったようです。
シャオチャンさんは2000年~2009年ごろまで、
劇団四季に所属していて、そのころはよく舞台で観ていたので、
どんなダンサーさんなのか、まとめてみました。
サイ・シャオチャンさんプロフィール
中国湖北省武漢市出身。
名前は、漢字では蔡暁強、アルファベットの振り仮名はCai Xiaoqiang
最近は、サイ・シャオチャンとカタカナ表記されますが、
四季時代は、ツァイ、と読まれていました。
1991年武漢市芸術学校入学。
当時は、競技ダンス(社交ダンス)を主にやっていたようで、
1994年中国社交ダンス全国大会ジュニアラテン部門1位受賞、
という経歴があります。
アクロバットが得意で、非常に身体能力が高いので、体操選手に
なることを勧められたこともあるそうですが、
本人はどうしてもダンスをやりたいという意思があり、
武漢市歌舞劇院に入りました。
当時、劇団四季は劇団代表だった浅利慶太氏と
中国との関係が強く、北京で「美女と野獣」を上演した際、
シャオチャンさんは、男性アンサンブル8枠(ドアマット 他)で
出演し、それをきっかけに来日して劇団四季に入団しました。
四季では入退団を公式に発表しないので、
いつ退団されたのかははっきりしませんが、
2009年5月までの「キャッツ」東京公演以後、
出演している記録がありませんので、それまでには
退団しているのではないかと思います。
退団後は、東宝の「エリザーベート」トートダンサー、
「ズボン船長」などに出演しており、
現在は、CSBインターナショナルの舞台出演、CSBでのジャズダンス後肢、
元劇団四季の方のスクールでの講師などをされています。
劇団四季での出演作品
シャオチャンさん=「キャッツ」のミストフェリーズ、というくらい
ミストフェリーズ役での出演回数が多いです。
その他は、「李香蘭」アンサンブル、「マンマ・ミーア!」アンサンブル、
「ソング&ダンスⅡ」ダンスパートにも出演されていますが、
私は「キャッツ」ミストフェリーズで、
2002年大阪公演~2005年くらいの東京公演で観ています。
20代前半のシャオチャンさんは、
本当に子猫みたいなイメージで可愛かったですし、
なにしろ、あのジャンプ力なので、とにかくダンスが圧倒的で、
人気がありました。
そのころの劇団四季は、留学生、という形で、
18才~20代前半の若い中国人俳優さんが
多く在籍していました。
2004年ごろ、中国や韓国出身の俳優さんが大きな役で出演されることに
対して中傷があったこともあって(日本人としてとても残念です)、
希望者は日本語芸名を使うようになりましたが、
シャオチャンさんは、退団するまでずっと本名のママでした。
ただ・・・正直に言うと、
シャオチャンさんは、日本語の発音と、歌が
最後まであまり上手になられなくて、
台詞や歌が主になる役の出演がなかった、という印象はあります。
同時期に来日した方で、日本語上達されて、
メインキャストになっていった方も
いるのですが。
もうね、あれだけ踊れればもうそれだけでダンサーとして
とてつもなくすごいんですけれど、
劇団四季でやっているのは「ミュージカル」なので、
どうしても役や作品に制約が出てしまいます。
個人的には、あのまま四季にいていただいて、
30代になったときのシャオチャンさんの
ミストフェリーズが観たかったなあとは思います。
「スッキリ!」のダンスパフォーマンス動画
「スッキリ!」でのパフォーマンスは
9月17日~19日に青山スパイラルホールで上演される
「Baked Hotel」の宣伝で、
その特別バージョンのパフォーマンスがありました。
金髪の小柄な人がシャオチャンさんです。
あの、生のシャオチャンさんはもっとすごいですよ。
アメリカのスタジオパフォーマンスってもっと
舞台の状態とか証明とか素敵なんですが、
日本のテレビ局はなんか魅力が3割引きくらいになってしまうんですよね。
ご興味ある方はぜひ舞台で!