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腰痛の原因は脳の錯覚・1日5分で腰痛が改善される腰みがき体操とは?

2016年7月30日「世界一受けたい授業」で

怖?い腰痛…長引く腰痛の原因は“幻の痛み”だった!?腰磨きで改善!最新腰痛対策

が放送されました。

番組予告では、スタジオで、
仰向けに寝て片足の膝を抱えている
出演者の姿が。

教えてくれるのは、
福島県立医科大学の大谷晃司先生です。

こちらの本の著者のお一人ですね。

腰痛の原因って?

腰痛の原因というと、

椎間板ヘルニアや
腰椎間すべり症

などが思いつきますが、

実は、腰痛の85%は原因不明
なのです。

ぎっくり腰、というのは症状であって
どうしてぎっくり腰になるのは分かりません。

椎間板ヘルニアとは、
腰骨の間にある椎間板が飛び出していることで

飛び出した椎間板が、神経を圧迫して
腰痛を起こす、とされてきました。

しかし、ヘルニアがあっても痛みがない人、
ヘルニアを手術で切除しても痛みが改善しない人

もおり、
椎間板ヘルニアは腰椎の主原因とは言えない、
という意見もあります。

※85%が原因不明、というのは
逆に言えば15%は原因があり
その中には内臓疾患の場合もありますし、
手術が必要なケースもあります。

腰痛が長引いたり、だんだん強くなる、
しびれを伴う、といった場合は、
整体やカイロなどではなく、まず病院を受診することを
おすすめします。

腰痛を引き起こす幻の痛みとは?

ヘルニアが神経に当たる、といった
はっきりした原因がないのに、
なぜ、腰痛が起こるのでしょうか。

最近指摘されているのは
脳が感じるストレスと腰痛の関係です。

福島県立医科大学の研究によると
腰痛を起こしている人の7割で、
脳の血流量が減少し、機能が低下しているという
結果が得られました。

さらに、アメリカのノースウエスト大学の研究では、
脳のDLPFC(側坐核:そくざかく)の活動が低下していることが
分かりました。

側坐核は、痛みの刺激が神経を通じて
脳に届いたときに
痛みを抑える物質を分泌するように指令を出す場所です。

しかし、ストレスが続くと、
側坐核の働きが低下して、痛みを抑えることができにくくなり
強い痛みを継続的に感じるようになってしまう

ということです。

また、痛みを感じることや、
医師や周囲の人に理解してもらえないことも
ストレスになるので、

腰痛の痛みが増す→慢性化する

という悪循環になりがちです。

腰痛になったときにやってはいけないこととは?

腰痛になったときにやっていはいけないこととは
意外ですが、
安静にすること。

血行が悪いと、痛み物質がいつまでもとどまってしまうので、
最近は急性の腰痛であっても、
安静にはせず、できる範囲で日常生活の動きを
行うことが勧められます。

腰痛を解消する腰みがきとは?

腰みがきとは歯磨きのように
毎日すこしずつ続けることで、

腰痛(最初のきっかけとなる小さな痛み)の原因となる
筋力の低下、血行不良、
骨の衰え(骨粗しょう症)を予防する体操です。

3月以上続くような腰の痛みがある場合も、
運動をして筋肉のバランスを取り、
血行を良くすることで改善されやすくなります。

具体的な腰みがきの詳しいやり方は

こちらのページに動画があります。

【番組で紹介された腰みがき】

1.腰と背中のストレッチ

仰向けになって、片方の膝を曲げ、両手でかかえます。
膝を胸につけるようにゆっくりと引き寄せて5秒キープし、
その後元の位置に戻します。

これを片足につき19回づつ行ないます。

2.太ももの裏側のストレッチ

両手を片方のひざの裏に入れて胸に引き寄せるように抱え、
ゆっくり膝を伸ばします。
これを左右10回づつ行ないます。

応用編

仰向けになり足を肩幅ほどに開いて両膝を立てます。
両手を太ももの上に乗せ、アゴを引いて手を滑らせながら
床と背中の角度が30~45℃くらいまで上半身を起こし、
5秒ほどキープします。

これを10回ほど行ないます。



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