塩レモンをひろめた料理研究家井澤由美子さんの
「乳酸キャベツ」が
腸内環境を整えてダイエット、健康に良い、と話題です。
乳酸キャベツは、2016年3月22日放送 NHK「あさイチ」でレシピが紹介され、
2016年4月12日発売「女性自身」誌でも
~腸美人になる乳酸キャベツ
ヤセる!美肌!血圧低下!がん予防!
として取り上げられていますね。
腸まで届きやすい植物性乳酸菌と、キャベツの栄養を毎日取り入れられる、
乳酸キャベツの作り方と効果をご紹介します。
CONTENTS
乳酸キャベツってどんなもの?
乳酸キャベツは、キャベツに塩を加えて常温で発酵させた漬物で、
ドイツのキャベツの漬物「ザワークラウト」と同じと説明している情報もあります。
刻んだキャベツに塩をして水分を出し、常温で発酵させる乳酸キャベツと
ザワークラウトの作り方はよく似ています。
ザワークラウトにはキャラウェイシードやローリエ、黒コショウ(粒)、唐辛子などスパイス類が入るのが違う点ですが、
もちろん、乳酸キャベツに好みの香辛料を入れてもOKです。
和食の材料や調味料としても使うのなら、塩だけの方が使いまわしやすいでしょう。
乳酸キャベツのダイエット・健康効果とは?
乳酸キャベツの発酵の元は、キャベツの葉についている乳酸菌です。
乳酸キャベツの植物性乳酸菌はラブレやすぐきと同じように、塩分濃度が高い場所や、
栄養バランスが悪い場所などでも生き続けることができ、人の腸まで届きやすく、
ヨーグルトなどの動物性乳酸菌よりも健康効果が出やすいといわれています。
こうした強い乳酸菌を持つ乳酸キャベツを食べると、腸内細菌叢の状態が良くなります。
また、乳酸キャベツでは、乳酸菌とキャベツの食物繊維や栄養分ををいっしょに摂ることができるので、
さらに便通の改善、腸内の善玉菌を増やす効果があります。
美肌、ガン予防効果も?・
キャベツにふくまれているビタミンUは、キャベジンなどの胃腸薬にも使われている成分です。
ビタミンUは肝臓の働きを促進するデトックス効果があります。
そのほか、キャベツには糖の代謝を助けるビタミンB、抗酸化作用があるビタミンCが含まれており、
ダイエット、美肌に効果があります。
また、キャベツには次のような抗がん性のある栄養素が多く含まれています。
ジチオールチオン:抗酸化作用と解毒作用
グルコシノレイト:抗酸化作用と解毒作用
インドール:抗酸化作用と解毒作用、女性ホルモンエストロゲンの代謝を促進する
イソチオシアネート:ガン細胞と腫瘍の成長を抑制する、キャベツをはじめとするアブラナ科の植物に含まれる
クマリン:発ガン物質の活性を抑制する
フェノール類:解毒酵素の活性を高める
キャベツは、単色野菜なので、緑黄色野菜と比べて栄養が少ないようなイメージがあったのですが、実はすごいパワーのある野菜なんですね!
乳酸キャベツの作り方
【材料】
- キャベツ 1玉
- 塩 小さじ2を2回分
- きび砂糖 小さじ1/2
【作り方】
1.キャベツをできるだけ細い細かく千切りにします。
2.ジップロックなどの保存袋にキャベツ全量の半分を入れ、塩小さじ2(1回目)を入れます。
3.残りの1/2のキャベツも保存袋に入れ、塩小さじ2(2回目)ときび砂糖を入れます。
4.全体がしんなりするまで袋の上から軽くもんでよくなじませます。
5.手で押し、袋の中の空気をできるだけ抜き、袋の口をぴったり閉じます。
6.袋をバットに載せ、水を入れたペットボトルなどで重しをして3日~6日間常温に置き、発酵させます。
泡が出てきたり、食べてみて酸味が出てきたら発酵していますので出来上がりです。
煮沸消毒した清潔な瓶に移します。
冷蔵庫で4週間程度保存が可能です。
ダイエット・美肌に!乳酸キャベツの作り方と効果とは? まとめ
乳酸キャベツは栄養効果が高いだけではなく、
発酵によってグルタミン酸が6倍にも増えていますので、うまみを出すためのチョイ足し材料としても便利です。
キャベツ1玉分の千切り、と言われるとそこでめげそうですが(笑)
スライサーを使ってもOKです。
塩気はそれほど強くないので、乳酸キャベツ自体をサラダのようにたっぷり食べることができます。
山盛りの乳酸キャベツに粉チーズ、オリーブオイルをかけて食べてもおいしいですよ。
その他みそ汁の具、みじん切りにしてハンバーグにまぜる、といった使い方もできます。