10月17日放送「世界一受けたい授業」で
今注目されている肩こり解消法、
「肩甲骨はがし」
が紹介されます。
教えてくれるのは遠藤健司(えんどう けんじ)先生
遠藤先生のプロフィール
1988年東京医科大学卒業。
1992年米国ロックフェラー大学ポスドクとして留学。
1995年東京医科大学茨城医療センター整形外科医長を経て
2007年 東京医科大学整形外科講師
体の不調ランキングでは、女性の第1位、男性の第2位に入るほど、
多くの人が肩こりに悩んでいます。
しかし、遠藤先生によると、肩こりを「強くおす、もむ」のはNG。
肩こり解消のポイントは
肩甲骨
だそうです。
遠藤先生が勧める、肩こり解消法は
肩甲骨はがし
なのです。
1日3分10日間で
上がらなかった肩に大きな変化がある、というのですから、これは絶対知っておいたほうがいいです。
下がり鎖骨、猫背による肩こり
そもそも、遠藤先生自身が数年前にひどい肩こりを感じるようになったことから、
肩こりの解消法に注目するようになったそうです。
遠藤先生の場合、
整形外科学教室の医局長になってから、
前かがみで長時間の事務作業をすることが増え、
猫背
になっていたことで、首の後ろから肩を支える僧帽筋が緊張して固くなり、
もともと、本来は緩くV字を描いているはずの鎖骨がほぼまっすぐである体型も影響していました。
鎖骨がまっすぐである状態を「下がり鎖骨」といい、なで肩の女性などの多く見られます。
下がり鎖骨は鎖骨と肋骨の間の神経や血管が圧迫されるために肩こりになりやすく、腕がしびれる、といった症状が出ることもあります。
(私も下がり鎖骨であることが、高校生の時にわかりました。)
下がり鎖骨自体はすぐに変えることはできませんが、
筋肉を適切な方法でほぐすことで肩こりは解消できます。
押す、もむがNGな理由とは?
遠藤先生によると、
肩こりとは、首の後ろから肩、背中を幅広く御置いている僧帽筋を中心とした筋肉が、
前かがみ姿勢での作業を続ける等、のさまざまな原因によって緊張をし、
こわばることで血行不良を起こし、
乳酸やリン酸などの疲労物質がたまってしまうことにより引き起こされる、といいます。
そのため、肩がこったからといって、
強く叩いたり、押したり、揉んだりしてしまうと、
ダメージを受けている筋肉は、
それらの強い刺激から守ろうとして、
ますます緊張し固くこわばってしまうことになるのだそうです。
肩こりを解消する肩甲骨はがしとは?
遠藤先生が肩こり解消のために勧めるのは、体操で筋肉をほぐすこと。
ポイントは、首から肩全体を覆っている僧帽筋をほぐすことです。
肩甲骨はがし
というのは、肩甲骨を動かすことで、僧帽筋をほぐすことができるからなのですね。
肩甲骨はがしのやり方
両肩を上げ下げする
両肩を前後に出す
肩で円を描くようにしながら前まわし、後ろ回しする
両腕を上に振り上げ、後ろに振り下ろす
両腕を大きく横に振り上げ、前に振り下ろす
特に変わったことをしているわけではありませんが、
肩を回すときには
肩甲骨を少し痛いくらいにしっかり寄せるようにして、
肩甲骨を動かすことを意識するのがポイントです。