9月4日放送「世界一受けたい授業」で紹介される
驚異的な英語学習法「多読」とは?
多読についての講義を担当するのは、
田野瀬 良太郎(たのせりょうたろう)さん、
学校法人西大和学園会長です。
奈良県の無名高だった西大和学園は、
「多読」を教育に取り入れることで
東大・京大合格者が激増し、
現在は、灘・開成に続く3位となっています。
多読とは?
そんなにすごい英語勉強法である「多読」ですが、
その方法は、文字通り、
「英語(英文)を多く読むこと」です。
しかし、「多く」といってもどれくらい?
目指すのは
まずは100万語。
100万語というとページ数にして、どれくらいか、というと
文字が大きいとか小さいとかありますが、
2000ページから4000ページくらいです。
もちろん、普通の中学英語のリーダーなどでは全く足りません
多読の効果とは?
それだけ大量の英語を読むとどんな効果があるのでしょうか?
多読でねらっているには
英語を日本語に置き換えずに理解できる
ことです。
たとえば
make
という単語は、最初は「作る」という意味で習うことが多いと思います。
実は、言語同士というのは一対一対応ではないので、
makeには、日本語にあてはめようとするといろいろな意味がありますよね。
しかし、たくさん英文を読んでいると、
どういう文脈、意味でmakeが使われるのか、が掴めてきます。
そうなれば、日本語に置き換えなくても、その文章の中でのmakeの意味が分かるようになります。
This performance could make him
この演技は彼を成功させるだろう
のように、「作る」と訳したのでは不自然な場合も
「成功させる」という意味がある、と辞書などで見ていなくて、
意味が分かる、ということですね。
多読のコツは?
それだけたくさんの本を読むために大切なのは、
興味を持てる本を読むことです。
多読のルールは
1.辞書を引かないで読む
2.わからないところは飛ばす
3.読んでいるのがつらくなったらその本はやめる
この「やめる」というのが結構勇気がいったりしますが、
さっさと見切りを付けて、おもしろくてラクに読める本を探しましょう。
どれくらいの英語力があれば多読ができるの?
多読に似ている、と思った勉強法に
「速読」があるのですが、
多読にしても速読にしても
アルファベットも読めない
単語を1つも知らない
のでは読むことができません。
少しでもベーシックな英語の構文や単語を知っていたら
多読は「絵本」からでも始めることができます。
こうした本も出ていますので、
西大和学園に行かずに「多読」をするのでしたら
参考にするとよいと思います。