バラエティ

負け犬の星「ハルウララ」の現在とは?

8月24日放送「ビートたけしのTVタックル」で
引退した競争馬、ハルウララの現在が放送されます。

予告コピーは

113戦113敗…走っても走っても絶対に勝てない競走馬「ハルウララ」あの負け犬の星は今、どこにいるのか直撃取材

となっていますね。

ハルウララとは?

ハルウララは、元競争馬ですが、
あまりにも負け続けるのでかえって絶大な人気を博す、という不思議な現象を引き起こし、
一度も勝たないまま引退しました。

1996年2月27日、新ひだか町三石歌笛(当時は地名が違いました)にある、
信田牧場で生まれたので、今年で19歳。
人間で言うと、60歳くらいになるそうです。

ハルウララは高知競馬場で走ってきましたが、
デビューから6年が経っても1勝もあげられず90連敗を喫し、
天才騎手、武豊さんが騎乗してこともあるのですが、やはり勝てませんでした。

「負けている」ことが人気になったのは、
高知競馬を盛り上げたい、という関係者の意図や
高知新聞が取り上げたことがきっかけのようです。

黒柳徹子さんが「徹子の部屋」に呼びたい、といういうほどの人気になったハルウララですが、
一方で、生産牧場の信田牧場は、

勝てない馬を出した、では評価されない、
ハルウララの親であるヒロインの子どもは勝てないのではないかと思われて値段が安く夏、と
冷めた反応だったそうです。

勝てないのに人気、というのは
いろいろな人の思惑がからみ、
動物であるハルウララの立場はとてももろいモノだったのだなあ、という
印象を受けます。

ハルウララの馬主とは?

いくつかの資料で、
マーサファームに預けられてから半年もしないうちに
委託料を払わなくなった、とされている、
ハルウララの馬主ですが、これは、

安西美穂子氏

という人です。エッセイストで
写真を見るとなかなか美人です。

安西氏は、2004年3月に、元の馬主である横山貴男氏から「無償で」ハルウララを譲渡されました。
その後、安西氏は、引退レースのための体力作り、という名目で
ハルウララを栃木県の牧場に移送しました。

一方で、譲渡された同時期に、ハルウララの商法登録を申請し、
700万円のグッズ権利金を手にした、とされています。

その後、宗石大氏と安西氏側が話し合い、ハルウララを高知に戻して
引退レースに出走させる、という話があったのですが、
結局、一度もレースに戻ることなく、

2006年10月にハルウララは競走馬登録を抹消されました。

栃木でハルウララを見ていた那須トレーニングファームの場長の広田修司氏は、
「高知競馬のレベルなら勝たないとおかしいくらいのレベルには調整していた」
とコメントしています。

安西氏は2005年6月に、俳優の森田健作さん」を応援団長とする
「ウララ1勝プロジェクト」を立ち上げ、6月中にハルウララを高知へ戻し
2005年中に引退することを発表したり、

2005年10月に森田健作さんを発起人とする「ハルウララ基金」を設立し、
引退後のハルウララが地方競馬を巡業するための寄付金を募る、などと発表しましたが、

実現には至っていません。

安西氏は、2006年11月に引退競走馬の再利用促進とセラピー活動を実施することを
活動目的とした、NPO法人「おうちへ帰ろうクラブ」の設立を申請し、
自ら代表となりました。

そして千葉県の牧場で、引退したハルウララをセラピーのために使う、と発表したのですが
この事業もうまくは行かなかったようです。

2007年にはハルウララは、繁殖牝馬となるため、
北海道新ひだか町の牧場に移送され、
有名なディープインパクトとの交配の話が出て、

ただし、「種付け料が高額であるため」として
安西氏はファンドを募る、と言っていました。

が、その後、数年間ハルウララの消息が不明となり、

馬肉にされた

などの噂もでるほどでした。

2013年4月頃、安西氏は千葉県御宿町にあるマーサファームにハルウララを預託したのですが、
ハルウララの名前を伏せることを希望し、「うーちゃん」と表記されていたそうです。
半年ほどで月額8万円の預託金が支払われなくなりました。

この方、他にもヒシアンデスという馬を譲渡され、
その後、所有権が不明になっているのですね。

安西氏側の言い分を、今回のテレビ放送で流すのかどうか分かりませんが、
これまでハルウララについて取り上げたテレビ番組の記録などを見ていると、
知名度でビジネスができる、という考えで譲渡を受けて、
利用していた、風に見えてしまいます。

牧場では、行くところがなくなったハルウララを見捨てるのはしのびない、
と自腹で世話をしていましたが、
えさ代などを確保するために、

ハルウララの名前を公表して、寄付金を募ることにしました。

そして、退馬協会に相談しファンクラブを設立したところ、
予想以上に反響があり、2015年6月の時点で、
65名の会員がいて、ハルウララを支えているのだそうです。

これで落ち着いた余生が送れそうですね。



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