6月16日発売の「週間SPA!」に
「死を招くおしゃれな食べ物」20選
という記事が出ていて、
その中でも「自宅で作るパンケーキ」
が死亡事故につながることがある、
という内容が注目されています。
自宅で作るパンケーキで死ぬ?
20選の中にあげられていた
熟成肉は、腐敗、の危険性があるし、
ジャーサラダは嫌気性のボツリヌス菌が増殖する可能性がある、
というのはわかるのですが、
粉もののパンケーキを自宅で焼いたから、といって、
危険・・って?
パンケーキで死亡、
の原因は、
コナヒョウダニ
というダニです。
もちろん、焼けばダニは死んでしまいますが、
コナヒョウダニの入ったものを食べると、
アレルギー反応の一種、
アナフィキラシーショックを起こして
死亡することがあるのだそうです。
コナヒョウダニとは?
コナヒョウダニは、
布団やホコリの中で発見されるダニのうち、
70%を占める、2種類のうちの1種類です。
(もう1種類はヤケヒョウダニ)
アレルゲンとなるのはダニそのものより、糞で、
気管支喘息などのアレルギー反応の原因となるとされています。
アナフィキラシーショックは、
急性のアレルギー反応の1種ですが、
症状はじんましん、嘔吐、呼吸困難などで、
死亡することもあります。
コナヒョウダニを防ぐには?
ダニの発育に適した環境は、温度25~30度、
湿度(相対)70%)とされています。
開封した粉製品は、
密閉して冷凍保存するのが安心です。
またはもったいないですが、1回使いきりで
のこりは処分してしまうか、ですね。
パンケーキだけが危険なの?
海外ではパンケーキシンドローム、といわれる、
コナヒョウダニによるアナフィキラシーショックですが、
もちろん、パンケーキミックスだけではなく、
お好み焼き粉などの他の粉ものでも起こりえます。
普通の小麦粉でもありえるのですが、
味つきのパンケーキミックス、ホットケーキミックス、お好み焼き粉のほうが
ダニが好むそうです。
自宅パンケーキだけが危険なの?
ここで疑問が。
粉に入り込んだダニが原因であれば、
お店でも管理がきちんとしていない場合、
アナフィキラシーショックを起こす可能性がある、
ということです。
お店で、いちいち、「粉を冷凍保存していますか?」とは聴けませんし。
ただ、お店の場合、
大規模なチェーン店ではない個人店や小規模な店では
もとから味がついているパンケーキミックスや
お好み焼き粉を使っていることはあまりないでしょうし、
ファミレスなどで、調合済みの粉を使っている場合、
ちゃんと保存していると考えられます。
そもそも、粉はどんどん酸化していってしまうので、
冷蔵、冷凍保存して、早く使い切る、
が味のためにも必要です。
その点では、「おいしいと評判のよい店」「清潔な店」
または「びっちり管理していそうな大規模店」
を選ぶのが安全なのかもしれません。