015年5月25日放送のNHK「あさイチ」で、
俳優の栗原類さんが、発達障害であることを告白していました。
栗原さんは、子供のころ、
ADD(注意欠如障害)と診断されたことがあるそうです。
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、
注意力を持続しにくい、
時間感覚がずれている、
順序だててものごとを行うことが苦手、
様々な情報をまとめることが苦手、
などの特徴があり、
ADHDから、多動性が少ないものをADDとするそうです。
発達障害といっても
他のテレビに出演されているときの様子も、
今回、あさイチで、自分の体験を語っている様子も、
知的で論理的でした。
ただ、他のバラエティ番組に出演していたときに、
無愛想、というか、他の人と感覚が違うことを
ネタにしていたことがありましたし、
受け答えにちょっと不思議があることはかんじられました。
私の周りにも、発達障害と診断されている人が
何人かいますが、
そういう人の話によると、
たとえば、20分くらいたったら20分くらい経過したな、と分かる、
というのがまったく分からないというのです。
障害がない人でも、
夢中になっているといつの間にか時間がたってしまっている、
というようなことはありますが、
ちょっと考え事をしていた、という間隔なのに実際には4時間たっていたとか
そのズレぐあいの桁が違うようです。
このことひとつとっても、
日常生活の中で「信用」にかかわる部分が、
世の中の大多数の人と違っているために、
生きづらい
ということは想像できます。
発達障害についての最近の対応は、
早期発見なのだそうです。
様子を見ましょう、ではなく、
本人に障害が意識される前に発見して、療育を始める、
という方向になっているのですね。
チェックポイントは、
1.共同注意
2.模倣
3.感覚過敏
共同注意は人が見ているものと同じものに注意を向けること。
共同注意をすることで、人と同じ状況を共有し、他の人の感情や考えを
理解すること出来ます。
模倣は、文字どおり、他の人の行動を真似ること
感覚過敏も、文字通りの意味で、五感が感覚であることなのですが、
たとえば、繊維が肌に触れる感覚に過敏で、靴下を履いていることが出来ない、
など。
栗原さんも、何の感覚かは分かりませんが、
感覚過敏のために苦労された、といいます。
発達障害がある、という方と接して個人的に感じるのは、
人との距離感のズレですね。
言外の意を推し量る、
ということが苦手だということなのでそうなるのでしょうが。
また、今は診断を受けていない大人の発達障害が増えている
(子供のころ見つからなかったものが見つかるようになった、という意味だと
思います)のだそうです。