2015年3月25日放送フジテレビ系「ノンストップ!」で
リアル描写いじめ漫画が小学生に大ヒット追跡
ってテーマがあるんですけれど、
小学生に人気の「いじめ」マンガって?
累計230万部売り上げ、Yahooニュースにも
この人気の「いじめ」マンガは、
小学館の隔週刊少女マンガ雑誌「ちゃお」に連載されている、
五十嵐かおるさんの「いじめ」シリーズです。
「ちゃお」連載作品ですから、
絵柄は、顔の半分「目」の、
見るからに小学生女子向けマンガなんですが、
いじめの描写(いじめられている子への言葉など)はとてもリアル、ということです。
時には作者の五十嵐さん自身が、寝込んでしまうほどのストレスもあると聞いて、
メンタル大丈夫かなあ、と心配になりました・・・
なぜ小学生女子に人気?
そんな読んでいて「重い」マンガが、なぜ小学生の女子に人気なのでしょうか?
読んでいる子供たちによると
「いじめがどんなものか分かる」
「いつか自分がいじめに巻き込まれたら、どんなことが起こるのか、
どう考えたらいいのか」
このマンガを教科書的に読んでいるようです。
マンガがいじめをあおることがないように、
リアルでありながらも、内容には配慮している、と
「ちゃお」編集部は話しています。
マンガではないですが、
小学生のいじめについて、「こう考えられたらいいのではないか」と
感じたのが、
北村薫の「秋の花」の中の一節です。
主人公の、高校の後輩二人が
小学生のころ、いじめに巻き込まれたとき、
そのうちの1人の少女がこういいます。
「こんなこと、大人になったらなんでもない」
最近はいのちにかかわるようないじめもあるので
一概にはいえませんが、
クラスの中が、人間関係のほとんど全部、みたいな閉塞した状態だから
思いつめてしまうのであって、
時間軸で「未来」を見れば、永劫にこれがつづくわけはないし、
水平に、家族や、別の場所の友達や、親戚のおじさん・おばさんなど
違うところにセーフティネットになりうる人間関係があれば
かなり違うと思うんです。
視点を変える、ということが気がつければいいんですけれどね。