しっぺい
静岡県磐田市イメージキャラクター
愛犬伝説「悉平太郎」がモチーフ
伝説
昔、家の棟に白羽の矢が立った家の娘は、
8月10日の見付天神の祭りに人身御供として捧げられるしきたりがありました。
ある年、見付を訪れた旅の僧侶がこのしきたりのことをを聞き、
このしきたりを無くせないものかと思案し、
人身御供を求めているのが、神ではなく、怪物の仕業であることを突き止めました。
そして、怪物たちが「信濃の国の悉平太郎に知らせるな。」と話していることを知りました。
悉平太郎とは、光前寺(長野県駒ヶ根市)で飼われている犬だということが分かり、この犬を借りてきました。
次の年の8月、祭りの日に人身御供の娘の身代わりに悉平太郎を柩に入れて、見付天神に供えました。
そして、怪物が柩を開けた瞬間、悉平太郎は怪物に襲い掛かり、長い格闘の末、怪物を退治しました。
その怪物はとは、大きな年老いた猩々(ヒヒ)でした。その後、人身御供のしきたりは無くなったということです。
傷ついた悉平太郎は、光前寺までたどり着いてから、または戻る途中で息絶えたと伝えられています。