ドキュメンタリー

九州大学の藤野武彦名誉教授が発見した認知症を改善する物質とは?「夢の扉」

2015年2月8日放送の「夢の扉」

「脳科学で子どもたちに明るい未来を!」
九州大学の藤野武彦名誉教授の
認知症への取り組みが紹介されます。

藤野武彦氏は、20年前に
「脳疲労」という概念を発表し、

鬱病や肥満などの原因が「脳疲労にある」という考え方を説いた、
一般向けの本も多く書いていらっしゃいます。

藤野武彦氏が研究しているプラズマローゲンとは?

多くの研究者は、
脳内に蓄積されるタンパク質の一種が
認知症を引き起こしている、と考えていましたが、

藤野氏が注目したのは、

リン脂質の一種であるプラズマローゲン

でした。

プラズマローゲンはすべての哺乳類の細胞に
存在する物質で、
人体のリン脂質の18%を占めています。

プラズマローゲンには抗酸化作用があり、
脳神経細胞や心筋、リンパ球などの細胞の機能を
コントロールする働きがあるそうです。

藤野氏によると、
プラズマローゲンは、脳が働く際に最初に動く因子で、
プラズマローゲンは脳細胞の身代わりとなって酸化され、
脳が疲れた瞬間に守る働きをするのだそうです。

プラズマローゲンが脳を守るということから、
藤野氏はアルツハイマー病などの認知症などの改善に
有効である、と考えています。

ところが、1999年にアルツハイマー病患者の脳内では
プラズマローゲンが減少している、
という研究が発表されています。

プラズマローゲンが減少し、
脳の疲労がとれにくくなり、
脳細胞が傷ついていくことが認知症の原因のひとつではないか・・・?

藤野氏は、日本でのプラズマローゲン研究の第一人者で、
プラズマローゲンを経口摂取する(食べる)ことで、
認知症の治療を可能にすると確信をして、

藤野氏が主宰する、レオロジー機能食品研究所では
4年以上の研究を続けた後、
世界で初めて、プラズマローゲンの高純度・大量精製に成功しました。

原材料は鶏の胸肉です。

藤野氏によると
プラズマローゲンを含む食品を6ヶ月間継続して
患者に摂取させる臨床試験を行ったところ、

認知機能の改善が見られた、ということです。

今後の研究に期待されますね。

藤野武彦氏とboocsダイエット

藤野氏は、「boocsダイエット」という脳疲労に着目した
ダイエット法を提唱していて、
一般にはそちらで知られていると思います。

脳疲労、とは、
ストレス過多(情報過多)によって、
大脳新皮質と大脳旧皮質の関係性が破綻し、正常な機能を果たせなくなった状態を
さしています。

ストレスで食欲についても本来の脳の機能が
働かなくなってしまうと
適切なものを適切な量、食べられなくなってしまう。

だから、boocsダイエットでは、
禁止や我慢はしないで、

体に悪い、とされているものでも、
本当に好きで食べたかったら食べる、

一方で健康に良くて、しかも自分がとても好きなこと(食べ物)を
まず、ひとつでもよいからはじめる、

ということが提唱されています。

「悪いことをしている」という意識から引き起こされる
脳の疲労を取ることで、
五感が正常化し、薄味・少量で満足する身体になっていくのだそうです。

ここで、さらにプラズマローゲンを摂って、
脳の疲労を防止すれば、
認知症だけではなく、ダイエットにも有効かも知れませんね!



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