羽生結弦選手が、
精密検査で「尿膜管遺残症」と診断され、
12月30日手術を受けたと発表されました。
2週間の入院と1ヶ月の安静が必要、ということで
今シーズンはかなりの間
試合に出られないことになりますね。
尿膜管遺残症とは
胎児の時、赤ちゃんは
へその緒で母親の胎盤とつながっており、
栄養・酸素の摂取も、
二酸化炭素・老廃物の排出も、
へその緒から胎盤に行っています。
そのため膀胱からおなかの真ん中を通り
臍に向かう管があり
これを尿膜管と言います。
生まれると、この尿膜管はもう不要になるので、
自然と閉じるのですが、
閉じずに開いたままになっている状態が
尿膜管遺残症
です。
大人の約2%に見られる、ということなで
それほどめずらしいわけでもないんですね。
尿膜管遺残症の症状とは?
自覚症状が何もない人も多いそうです。
まれに、臍から尿が漏れたり、
臍周囲に炎症が起こる
腹痛などの症状が出ます。
閉じていない尿膜管に雑菌が入って感染症を起こし、
膿が溜まって腫れて
腹痛になるのだそうです。
ここから腹膜炎になることもあります。
尿膜管遺残症の診断はMRIによる精密検査で行います。
治療は外科手術と、
感染症による炎症を起こしている場合は
抗生剤の使用、
安静となります。
羽生選手が手術した尿膜管遺残症とは?まとめ
出世以後は自然に閉じるはずの
尿膜管が開いたままになっているために
起こるのが尿膜管遺残症ですが、
腹部内圧の上昇によって
一度閉じていた尿膜管が開くこともあるそうです。
羽生選手のように
激しい運動をするアスリートは
瞬間的に通常よりもかなり強い腹圧がかかることが
あるのではないでしょうか?
あるいは
羽生選手は、子供のころあまりからだが上部ではなかったようなので、
もしかして尿膜管遺残症であったことも
影響していたのかも?
いずれにしても早い回復をお祈りします。
スポーツ選手はおなか切る手術は
リハビリも大変、と聞きますので。。。