バレエ界のアカデミー賞と言われる、「ブノア賞」を
日本人ダンサーとして初めて、
木田真理子さんが受賞されました。
ブノワ賞(Benois de la danse)は
世界的に最も権威あるダンス賞の一つです。
このブノワ賞の女性ダンサー部門で、
スウェーデン王立バレエ所属の日本人ファーストソリスト 木田真理子さんが
前年の一年間で最も印象的な活躍をした女性ダンサーとして
受賞しました。
賞、といってもコンクールで審査があるわけではなく、
その前の年の活躍を評価する、というものです。
木田真理子さんは、
一昨年、スウェーデン王立バレエ団に入団し、
現在、第一ソリストとして活躍されています。
スウェーデンの振付家マッツ・エックが振り付けた
「ジュリエットとロミオ」のジュリエット役で受賞。
昨年5月に世界初演でジュリエット役を踊ったんですね。
2014年の女性ダンサー部門には、
木田さんの他、
ポリーナ・セミオノワ(アメリカン・バレエシアター)、
ヴィクトリア・テリョーシキナ(マリインスキー劇場バレエ)、
ローラ・エケ(パリ・オペラ座バレエ)、
アシュリー・ボーダー(ニューヨークシティバレエ)などの
世界的にも著名なバレリーナ7名がノミネートされていました。
ポリーナ・セミオノワは、
ユニクロのCMにもでているので、
している人が多いのではないでしょうか。
2014年5月27日、モスクワのボリショイ劇場で、
受賞者の発表、授賞式並びにガラコンサートが行われています。
残念なことに、
普段はバレエの公演を見ることや、バレエについて語ることが
浸透しているとは言い難い日本の状況ですが、
先日の、ローザンヌ国際バレエコンクールと同じように、
世界的に有名な賞を日本人ダンサーが受賞した、ということで、
しばらくはマスコミも取り上げると思います。
正直、木田さんのプロフィールなども、
日本のネット情報にもたいしたものがない、
という状況なんですが、
来週くらいには、週刊誌で「家族が・・・」みたいなことまで
出るのでは?
マッツ・エック版「ジュリエットとロミオ」は
コンテンポラリー作品なんですけれど、
クラシック作品よりもさらに上演の機会や
テレビで放映されることも少ない、
こうした種類の作品が、多くの人にちょっとでも関心をもたれる
機会にはなるのかな。