2014ドラマ

銀行の臨店と裁量臨店とは?「花咲舞が黙っていない」

日テレのドラマ「花咲舞が黙っていない」、
4月16日から始まりましたね。

第1話は、杏さんが演じるヒロイン、花咲舞が、
本部の「臨店班」に異動を命じられることから始まります。

舞は、
東京第一銀行入行5年目の窓口(テラー)でした。
性格は明るく、周囲から好かれるタイプのようですね。

臨店グループで、
舞は、ベテラン行員の相馬健(上川隆也)と
コンビを組むことになります。
相馬は、出世コースから外れた行員でした。

原作の小説「不祥事」と続編の「銀行総務特命」では、
舞が「臨店チーム」になるのは2回目、
ということなんですが、

ドラマでは、今回が初めてなんですよね?

臨店とは?

「臨店チーム」の臨店とは、
本部から、問題を起こした支店へ赴き、
指導して問題解決を図る、という業務です。

銀行だけではなく、

フランチャイズ制を敷いている会社で
本部から、フランチャイズ店に行き、
指導をすることも「臨店」と言います。

必ずしも「問題を起こした」店とは限らず、
本部から派遣されたスーパーバイザーが
店を巡回し指導する
ことを指します。

裁量臨店と臨店との違いは?

「花咲舞が黙っていない」と同じ原作者、
池井戸潤原作の大人気ドラマ
「半沢直樹」
で広く知られるようになった

「裁量臨店」とは、

本部の監査セクションから支店に検査役が来て、
支店での融資に対する与信判断の正当性の審査を受けること。
裁量臨店が行われる場合、
支店には通常1週間程度の準備期間があります。

裁量臨店は、
「融資」限定の臨店なんですね。

ただ、
「花咲舞が黙っていない」第2話(4月23日放送)では、

東京第一銀行・青山支店が融資をしている結婚相談所『グランマリッジ』が
詐欺ではないか、という疑いがもたれ、

青山支店の「融資」が妥当だったのか?

が問題になります。

ですから、少なくとも
ドラマの中では、
「臨店チーム」は融資を含む、あらゆる業務についての
改善指導を行うことになって
いるようです。

角田光代原作の小説から
NHKドラマ10のテレビドラマ(主演石田ゆり子)、
そして、映画(主演宮沢りえ)
になった
「紙の月」では、

ヒロインの梨花が勤める銀行で、
ある支店で不正があったため、
全店に調査が入りますが、

これも臨店、ということになるのかな、
と思います。



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