山口県宇部市のときわ動物園は、
日本で初めて
野生動物生息地の環境を園内に再現した動物園
動物園として話題になっていますが、
どんな展示がされているのでしょうか?
※ときわ動物園の園長宮下実さんが
2016年5月28日放送「世界一受けたい授業」の
講師として出演します。
講義テーマは
人間の常識は通用しない!?動物界のビックリ子育て
ときわ動物園とは?
山口県宇部市にあるときわ動物園は、
2016年3月19日にリニューアルオーブンしました。
主な飼育動物は
サルの仲間で、
他には、アルパカ、カピバラ、コツメカワウソなどの比較的小さい動物と
インコなどの鳥類のみで
動物園にはほぼ必ずいる、ゾウ、キリンなどの大型草食動物、
ライオン、トラなどの大型の肉食動物はいません。
日本初の野生の生息環境再現ってどんなもの?
ハッキリいって、
パンダやホッキョクグマなどの、人気のある大型の動物がいない
ときわ動物園ですが、
話題となっているのは、
その動物の野生での生息環境を再現している
という点です。
ときわ動物園の展示エリアは
アジアの森林ゾーン
中南米の水辺ゾーン
アフリカの丘陵マダガスカルゾーン
山口宇部の自然ゾーン
に分かれています。
それぞれのエリアでは
その地方の植生を再現しており、
例えば、アマゾン川の浮島に生息しているコモンリスザルについては
中南米の水辺ゾーンで、来園者がイカダを使って
浮島に上陸し、現地と同じように樹上で生息する姿を
見ることができます。
(浮島で暮らすリスザル)
同じ地域に住む動物同士の同居展示も行われています。
- アジアの森林ゾーン:ボンネットモンキーとコツメカワウソ
- 中南米の水辺ゾーン:カピバラとジェフロイクモザル
- アフリカの丘陵・マダガスカルゾーン:パタスモンキーとミーアキャット
こうした生態生息展示をデザインしたのは、
生息環境展示の第一人者とされる、
大阪芸術大学教授で、動物園デザイナーである
若生謙二(わこうけんじ)さんです。
また、えさについても
トクモンキーの餌を、現地の食生活により近い内容に変更したことで
動物の健康状態が改善された、と言います。
野生動物生息地の環境を園内に再現したときわ動物園って? まとめ
生息環境展示については、
よこはま動物園ズーラシアの、アフリカのサバンナエリアでも
シマウマ、キリン、エランドと
チーターが同居展示されていたり、
横浜市金沢動物園で、カンガルーのウォークスルータイプの展示
ができていたり、
ときわ動物園オンリーか、
というとそうでもないような気がするのですが、
園全体で、
「人が動物の生息地に入って行って見学する」
ような展示になっているところが日本で唯一なんですね。
一度行ってみたいなあと思います。