7月28日放送「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」は
肩こりとひざ痛野解消法特集です。
しつこい“肩こり”の原因は脳の誤作動にあった!
今回の番組では、
肩こりの原因は首の傾きにある、して研究をしている、
川崎市立多摩病院の堀内正浩先生が解説。
(2012年の放送では同じ説を徳島大学病院の梶龍兒(かじ りゅうじ)先生が解説)
堀内先生は神経内科の中でも、特にジストニアや神経変性疾患の治療が専門の医師です。
堀内先生によると脳の誤作動の原因はドーパミンという脳内物質です。
ドーパミンは全身の筋肉の動きをコントロールしています。
首がかたむいて筋肉のバランスが崩れたままでいると、
その状態が正常、と脳が誤作動して、ドーパミンの働きが強まって
筋肉の状態が固定されます。
それによって、血行が悪くなり、
首の後ろ側にある、頭板状筋が腫れてきて「肩こり」として感じられます。
おなじがわに首を傾ける癖は、
- 子供を片側の腕で抱く、
- いつも荷物を同じ側で持つ、
- 電話を同じ側でとる、
- 会社の咳で右側(左側)の人と横を向いて話すことが多い
などの日常生活の習慣の結果。
脳の誤作動が起きているのかどうかの判定基準は、
- 首の傾きがある
肩こりの症状がある
首を動かしにくい側がある
これらの症状がある場合、脳の誤作動が起こっている可能性があります。
この状態をずっと放置すると、
頚部ジストニア(痙性斜頸:けいせいしゃけい)
という病気に発展することがあります。
ハンガーをかぶると肩こりが直る?
番組予告では、針金ハンガーを、
こめかみにかかるくらいの位置にかぶっていましたが、
これで肩こりが治るの?
針金のハンガーを頭にはめると、勝手に首が左右に回ってしまう、
という現象が起こります。
これはハンガー反射と名付けられていて、
先日「日本人の3割しか知らないこと」でも
この現象が起こる理由はハッキリ分かっていない、
と紹介されていました。
ところが、このハンガー反射を
痙性斜頸の治療に応用しよう、という研究がされているのです。
頚部ジストニア(痙性斜頸)の治療法としては、
ボトックス注射によって筋肉のアンバランスな状態を変える、
という方法がとられているのですが、
ハンガー反射で改善できるなら
いいですね。
ハンガーをかぶる時間は10分間です。
1日15分の昼寝で肩こり解消!
また1日15分の○○で劇的解消、という方法も番組予告に出ており、
放送後追記します。
→1日15分の「昼寝」です。
昼寝でドーパミンの異常分泌が減り、僧帽筋の緊張が緩和されるのだそうです。
番組では、昼寝とハンガーかぶりを続けて実行した一般の方が、
その場で「肩こりが楽になってきた」とコメントしていました。
2012年の放送で、梶先生が「たけしの健康エンターテイメント」で紹介していた
脳の誤作動による肩こり解消方法は
「鏡体操」。
鏡に体の中心線と肩の高さに合わせて粘着テープを貼って基準にします。
まず鏡の前に立ち、
首や肩の傾きをチェックします。
<鏡体操1>
鏡を見ながら首を左右に傾けて
ラインに合ったときの感覚を覚えておきます。
次に目を閉じて同じように首を左右に傾けて、まっすぐになった、とかんじたところで
目を開けて確認します。
<鏡体操2>
鏡を見ながら首を左右に回転させ、
ラインに合ったときの感覚を覚えておきます。
次に目を閉じて同じように首を左右に回転させて、まっすぐになった、とかんじたところで
目を開けて確認します。
この体操は朝晩2回行うと効果的だそうです。
ボトックス注射が必要なほどになってしまうと
通院に時間もお金もかかります。
針金ハンガーや昼寝、体操などできる方法で解消していきたいですね!