10月27日放送「林修の今でしょ!講座」では、首都大学東京の竹井仁先生が
間違った歩き方と病気との関係
正しい歩き方
についてレクチャ。
予告で気になったのが、
「ポケットに手を入れて歩くと便秘になる!?」
「ダイエットの為に夜ウォーキングするのは効率が悪い!?」
でした。
CONTENTS
ポケットに手を入れて歩くと便秘になる
ポケットに手を入れて歩くと便秘になるって
どういうこと?
ポケットに手を入れていると、
内蔵付近の筋膜の動きが悪くなってしまうのです。
ポケットに手を入れていることによって、上半身が固定され、体をひねることができないため、
お腹周りの筋膜の動きが少なくなってしまうためなんですね。
ということ。
また、どうしても前屈みの姿勢になりがちです。
前傾姿勢、猫背になっていると、内蔵が圧迫されたり
下に下がったりしてしまいます。
内蔵が圧迫されると、内蔵への血流も悪くなりがちで腸の動きが悪くなります。
また内蔵が下に下がる、というのは、最近時々話題になる
「下がり腸」によって、腸の中の便が送り出されにくくなる、という状態を招きます。
これから寒くなりますが、手をポケットには入れず、冷えてしまう場合は手袋を使いましょう。
ダイエットの為に夜ウォーキングするのは効率が悪い
ダイエットのためのウォーキングでは、
有酸素運動によって体温を上げ、代謝をアップして、
脂肪燃焼効果を上げるのが効率的。
朝であれば、前日の夕飯を夜8時までに食べた場合、朝6時の時点で既に、食後10時間を経過しています。
歩き出した時点で、血中のグリコーゲンはかなり少なくなっている状態なので、
脂肪がエネルギー源として使われます。
また1日の最初に血液循環が良くなるので、日中のエネルギー消費量が増えます。
どうしても時間がなければ、夜のウォーキングでもやらないよりもぜんぜんいいですが、
結果に早くつながるのは朝、ということですね。
まず、正しい姿勢を作る骨盤矯正ウォーキング
まず正しい姿勢で歩くことが大切。
悪い姿勢で何十分歩いてもあまり代謝は上がりません。
正しい姿勢であれば1日10分のウォーキングでもよいのだそうです。
「姿勢が悪い」人には大きく分けて
骨盤前傾型(おじき型)
背骨のS字カーブが縦方向につぶれておしりとお腹が出た形になる。猫背になって首・頭が前に出る
骨盤後傾型(ふんぞり型)
背骨のS字カーブが少なくなり背中が平坦になるが、肩が前に出て猫背になる。
の2つがあります。
自分がどちらのタイプかをチェックするには、
かかとを壁から3cm離して、背中をすこし壁につくように立ちます。
手のひらを壁に向けて腰と壁の間に入れてみます。
骨盤前傾型(おじき型)
おしりや背中が壁についていて、腰の後ろと壁の間の隙間が大きい
骨盤後傾型(ふんぞり型)
おしりはあまり壁につかず、腰の後ろには手が入りにくい。
骨盤矯正ウォーキングの方法
おじぎ型の骨盤矯正ウォーキング
1.お尻の筋肉を意識して、足は踵からしっかりつく
2.体がふんぞり返らないように、お腹にしっかり力を入れる
3.あごが前に出ないように顎を軽く引く
4.腕を後ろに大きく振って歩く
ふんぞり型の骨盤矯正ウォーキング
1.ひざが足の付け根と平行になる程度まで高く上げて歩く。
2.膝高く上げると、背中が丸まりがつなので、上半身を真っ直ぐに保って歩く。
3.腕を大きく振って歩く
竹井仁先生が提唱する「正しい歩き方」とは?
骨盤矯正ウォーキングを7日~10日ほど行うと、
骨盤の前傾、後傾が解消されてきます。
そうしたら今度は正しい歩き方でのウォーキングを行うわけですが、
胸から前に出していく意識で進む
腕はひじを伸ばして大きく後ろに引く
歩幅を大きくして歩く→林修先生は歩幅が小さく、竹井仁先生から「悪い歩き方」として指摘されていました。
の3つがポイントです。
ひじを後ろに引いて、大きな歩幅で歩くと、
背骨を中心にして腕と脚でクロスの力がかかり、
お腹や背中、ヒップ、内ももなどの引き締め効果が高められて、
脂肪燃焼効果の他に、筋肉の引き締め効果が得られます。
歩く前にするべきこととは?
歩く前にするべきことは、
筋膜ほぐし
です。
筋膜ほぐしの方法のひとつが紹介されていました。
立った状態で、右手を椅子の背もたれに置きます。
左足を前に出して軽く足を前後に開きます。
前にある左足の膝を軽く曲げ、後ろの右足は膝をのばして
左手は天井にむかって伸ばし、体を左にひねります。
次に左右の手足を入れ替えて行います。
交互に、3分程度行うと、普段、
ひねる動きが少ない状態で固まっている筋膜がほぐれるそうです。
「筋膜をほぐす」といえば、
竹井先生はNHKの「ためしてガッテン」では肩こり解消法として、
生理食塩水の注射によって癒着した筋膜をほぐす、
という治療法を紹介していましたよね。
固まり切ってしまっているような場合は注射も一つの方法かも。