7月25日放送「世界一受けたい授業」
本の最高学府が夢の競演!東大VS京大!人気先生大集合SPで紹介の、
炭水化物を食べながら効果抜群の
京大式ダイエット法って?
京大式ダイエットとは?
教えてくれるのは、京都大学の
森谷 敏夫先生(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)。
森谷先生は、太る仕組みを研究されていて、
炭水化物抜き、低糖質ダイエットでは痩せない、
とハッキリ表明し、その理論が注目されています。
森谷さんによると、人間の体の中で、
糖は脳の唯一のエネルギー源であり、もし余ってもグリコーゲンとして体内に貯蔵されている、
また1999年にアメリカ生理学会で、スイスのジャクア教授が発表した論文では、
人間の肝臓は、糖質を脂肪に変える代謝能力はほとんどない、とされ、
森谷さんはこの理論を採っています。
糖質を控えるダイエットで、食べ物から入る糖質が極端に少なくなると、
貯蔵されていたグリーコーゲンが使われます。
グリコーゲンは、糖の4倍の水と結びついてできているので
グリコーゲンが使われているとその水分も体の外に出て行くことになり、
体重が短期間で大幅に減りますが、
これはほとんどが水です。
(逆に言うと、
お正月などで、短期間に糖質を多く摂りすぎて、
体重が増えた=むくんだ
場合は、短期間糖質を減らせば、元に戻る
ということですよね。)
グリコーゲンも足りなくなると
筋肉のタンパク質を分解してブドウ糖を作り出しますが
それが続くと、筋肉が痩せてしまいます。
その結果、代謝が下がり、
抵糖質や糖質カットは、長期的に見るとむしろ太りやすくなる、と森谷さんは説明します。
さらに、最近のダイエット法では、
空腹状態から食事をする場合に急激に血糖値を上げないようにする、
ということがポイントになっていますが。
森谷さんは、まず、炭水化物から食べて血糖値を上昇させると、
満腹感が得られて食べ過ぎを防ぐ、と言います。
ただ、ここで森谷さんが言っている炭水化物は、
基本的には、
お米のご飯
です。ご飯のような食べものでは、体内で血糖値をあげるのに、
しばらく時間がかかります。
お菓子や甘い清涼飲料水は、急激に血糖値を上げるので
やはり食べ方や食べる量に注意が必要です。
森谷さんが勧める痩せやすい食事バランスは
炭水化物 6 タンパク質 2 脂質
です。パンやパスタがだめなわけではないそうですが、
パン生地は油分が入っていることも追いですし、
パンもパスタも、おかずが油を使った洋風になりやすく、脂質の過剰摂取になりがちです。
ニート(Non Exercise Activity Thermogenesisとは?)
森谷さんがダイエットのために勧めているのは
ニート(Non Exercise Activity Thermogenesis)です。
ニートは特別な運動やエクササイズで社亡く、
エスカレーターではなく階段を使う
電車の中では立つ、
生活の中でよくつかうものは「手元に置かない」
など、言ってみれば、「無駄な動きを増やす」ころです。
ある意味「ムダに動く」ということを心がけるとよいですね。