2016年5月8日放送「世界がザワついた(秘)映像 ビートたけしの知らないニュース」で
「三四郎」の小宮浩信さん相田周二さんが、
永久に飛び続ける紙
に挑戦しました。
番組公式サイトには、三四郎の二人が、青い板を持ち、
紙を落とさずに飛び続けさせて160mのコースに挑戦している写真が掲載されています。
永遠に飛び続ける紙とは?
予告には、「永遠に飛び続ける紙」とありますが、
写真を見ると、動きによってブレているものの、なにか折り目があるように見えます。
さすがに紙1枚ぺらっとした状態で飛ばしているわけでははないようです。
これは、「永遠に飛び続ける紙ヒコーキ」の一種ですね。
ダイナミックソアリングにより、永遠に回転しつづける紙飛行機
番組で最初に紹介された、永遠に回転し続ける紙はこちらの動画。
これは、座面と背もたれの間にすき間がないタイプの椅子にドライヤーの風を当て、
背もたれの向こうで下に落ちた風が背もたれに向かってでんぐり返しをするように吹き上げる、
ダイナミックソアリングを利用したものです。
同じ場所で回転し続けているので、番組の挑戦のように「距離」の記録を出すことはできませんが、
これも面白いですね。
ちなみに、カモメは、海の上で起きているダイナミックソアリングを利用して、長い距離を羽ばたかずに滑空できるのだそうです。
ここで飛ばしている紙ヒコーキの形は、NHKEテレ「すイエんサー」で紹介された長く飛ぶ紙飛行機によく似ていますね。
上昇気流を利用
ダイナミックソアリングで回転し続ける以外の方法で、
永遠に飛び続ける紙ヒコーキは、
その形や重さの工夫のほか、
上昇気流
を利用して飛び続けさせる、という考え方のものが多いです。
大規模で精密な実験装置なしに起こすことができる上昇気流には、
- 電熱器の熱によって発生する上昇気流
- 段ボールや樹脂製の「板」をある角度で動かすことで発生する上昇気流
などがありますが、予告の写真からして、今回は「板」を動かすことで上昇気流を発生させていますね。
こちらの動画で紹介されているのが、
板で起こす上昇気流で永遠に(理論上)飛び続ける紙ヒコーキです。
素材には、書道の紙か雲龍紙という和紙を使い、大きさは15㎝×7.5㎝。
形は「アルソミトラの種」という折り方です。
番組では、トレーシングペーパーで作っていました。
アルソミトラの種とは?
アルソミトラとは、インドネシア産のウリ科のツル植物アルソミトラ・マクロカルパ(Alsomitra macrocarpa)で、
直径20~30cmぐらいの果実が熟すと、底が割けて、中に入っていた300~500枚ほどの
翼果が飛び出し、風によって遠方まで届く、とされています。
永久に飛び続ける紙とは? まとめ
永遠に、というのは「理論上は」ということであって、
三四郎の挑戦の方法は、かなりうまく板で上昇気流を起こさないと飛び続けさせることはできませんし、
ドライヤーで回転させるのはドライヤーから風邪を出し続けないといけないのですが、
夏休みの自由研究にもいいテーマになりそうです!