8月3日放送「世界ナゼそこに?日本人」で
極寒シベリアの秘境で父の言葉に支えられながら何度も這い上がり、
貧しいブリヤートの人びとのために日本人なら誰でも知っている「あるモノ」を作り続ける
1人の熱き日本人男性に迫る
という内容が放送されます。
ブリヤート共和国の割り箸工場
ブリヤート共和国とは、
ロシア連邦を構成する国の一つで、
モンゴルのすぐ上、バイカル湖を取り囲むようにして位置しています。
今はロシア人との混血が進んでいるそうですが、
元々のブリヤート人はモンゴル系で、日本人とよく似ているそうです。
ブリヤートは、
太平洋戦争後、ロシアに抑留された日本人捕虜の強制収容所があった場所の一つでもあります。
このブリヤート共和国のビチュラに、
ロシアと日本の合弁で、割り箸工場が作られたのが2013年のことです。
番組予告では
「日本人なら皆知っているあるもの」としていますが、
割り箸なら、日本人はみんな知っていますよね。
この工場を運営する「ビチュラSUインターナショナル」の株式のうち、
45.01%をロシア人のB.ツォクトエフ氏が保有し、
23.99%を日本人のオバタ・ヒロシ氏が保有している、とされ
オバタ氏は割り箸生産用の設備で現物出資する、ということだったので、
この「オバタ(小俣、小畑、小幡、尾畑、尾幡、・・・番組放送前はカタカナの情報しかありませんでした)氏」が
番組で取材される男性なのでは?
番組公式ページの写真で見ると、
50代後半から60代くらいに見える日本人男性の後ろには
木材が映っています。
===>番組放送されました。
オバタヒロシさんは
小畠博さん。
小畠さんが作った割り箸工場で、ビチュラの村人70人が貴重な現金収入を得ているそうです。
この地方では現金収入を得られる仕事はとても少なく、貧しい世帯が多くて
小畠さんの工場は村人にはとても大切なものになっています。
小畠博さんは、1950年に上湧別町(現・湧別町)に生まれました。
現在、65歳。
父は公務員でした。
20歳の時に上京そて就職し、34歳で結婚。
その頃、お父さんが公務員を辞めて、割り箸生産事業を始めると言い、
博さんも北海道に戻りました。
その後、中国製の安い割り箸が市場を圧迫するようになり、
小畠さん達の工場も高級路線に切り替えたところ、成功。
その勢いで中国に進出したそうです。
しかし、中国進出から4年後、突然お父さんが亡くなった、という知らせを受けました。
その後も小畠さんは10年以上中国で割り箸生産を続けていたのですが、
中国政府による材料費の値上げ、
詐欺被害などがあり、中国の工場は経営が困難に。
小畠さんは割り箸の原料になる木材を世界中探しまわり、
とうとうブリヤートの村ビチュラに行き着きました。
そこで貧しいビチュラの村人を雇用し、
現地では捨てられていたアスペンの木材を使うことが、
村のためにもなると考え、工場を建設したのだそうです。