7月31日放送「爆報!THEフライデー」では
今年、2015年1月に胆管がんで亡くなった、日本柔道界史上初五輪2連覇の、
柔道界のスター・斉藤仁さんの死の真相をあかす、
となっていました。
斉藤さんの遺された妻、美恵子さんと2人の息子が死の裏側を初激白
する、という予告なのですが、
気になるのは、
「嘘をつかないといけない」
という一言。
予告では
となっています。
斉藤仁さんの死因について報道されたこと
2015年1月20日に亡くなった、斉藤仁さんの死については、
がん性胸膜炎のため急逝、享年54歳、ということ。
2013年の末頃に、肝内胆管ガンが見つかり、その時点で
切除不能の状態で、
その後、糖尿病や胃炎も併発し、
最後は手の施しようがない状態だった、
とされています。
斉藤さんは、
1961年生まれ、 青森県青森市出身。
1983年国士舘大学を卒業後、世界選手権の無差別級で優勝し、
ロス五輪では95キロ級で、金メダルを獲得しています。
国内では、山下泰裕氏のライバルとして知られていましたが、
斉藤さんと山下さんの対戦は8勝8敗でした。
今回の番組には山下さんも出演しますね。
さて、斉藤さんが亡くなった原因である
肝内胆管ガンというと、
女優の川島なお美さんも同じ病気で亡ったことを
思い出す人もいるかも。
川島なお美さんといえば、「ワイン」。
肝臓の病気ですから、やはり飲酒で肝臓に負担をかけていることは
関係あったのかもしれません。
斉藤仁さんは、重量級で優勝することが目標で、
若いことから暴飲暴食で食べてすぐ寝る、ということを
意図的にやっていたそうです。
また、つきあいの面でも、相手の顔を立てるために絶対に断らない、
といった面もあったと言います。
そして、糖尿病との関係ですが、
肝内胆管ガンだから糖尿病になる、というよりも、
糖尿病のある人が、肝内胆管ガンにかかることがおおい、
ということのようで、
もともと、糖尿病もあったのではないでしょうか。
こうやって見てくると
54歳で亡くなったのは本当に気の毒ですが、
生活習慣病
なのかなあ、という印象も受けます。
番組で明かされた「死の真相」とは?
「爆報!THEフライデー」で明かされた、
斉藤仁さんの死の真相とは、
・奥さんが「ウソをつかければならなかった」こととは、
お世話になった人や、周囲にガンであることを隠して、
体調不良はインフルエンザ、などと言わなければならかったこと
でした。
今回明かされる死の真相、というのが、
死因がガンではなかった、
ということであれば、それはかなりのニュース!
と思ったのですが・・・
実際の放送内容を見ると、
斉藤さんと奥さんがついていた「嘘」とは
周囲の柔道界の関係者には
肝内胆管がんの病状を明かしていなかった
ということ。
奥さんへのインタビューで、奥さんは
「お世話になった方に嘘をつかなければならなかった」
と泣いていましたが、これは
末期ガンであることを隠していたということが
非常に心苦しかったそうです。
(奥さんではエールフランスのCAだった方ですごい美人)
なぜ斉藤仁さんは嘘をつき続けたのか?
2013年、というと、2013年1月29日に、
全日本女子柔道の国際試合強化選手15名が、
園田隆二全日本女子ナショナルチーム監督を始め、複数の指導者から暴力行為やパワーハラスメントうけた
と訴える、「女子柔道パワハラ」(セクハラも?)問題、
助成金不正受給問題など、
日本柔道界は不祥事が相次ぎ、スポンサーも激減、という危機状態でした。
JOCの改革改善実行委員会に選ばれた山下泰裕さんと共に、
強化委員長の斉藤仁さんは、問題解決のために奔走し、
一方、東京オリンピックの開催が決まったことも大きなプレッシャーになっていました
そして2013年末、胆管ガンが見つかったのですが、
周囲には、自分の病状を隠し通すことを決めました。
そして、仕事も今まで通り行っていたのです。
抗ガン治療をはじめて二ヶ月後には、抗ガン剤の治療をやめてしまいました。
その理由は副作用で鬱症状がでるため、仕事ができないから、というもの。
自宅に戻ると、ガン細胞の元になるから、と糖質をカットした食事をし
自分の血液からワクチンを作って注射する、という民間療法に取り組んでいました。
子供達には「お父さんのガンは治った」と嘘をつきます。
明らかにやせ細っていても、
周囲には胃潰瘍、インフルエンザと嘘をつき続けました。
最後には、肺に転移し、皮膚の間に水が漏れだして肺を圧迫して呼吸困難になる、という
壮絶な状態になりました。
斉藤さんが亡くなったのは、
今日はいよいよ危ない、と医師に言われて、
美恵子さんが息子さんに「今日は稽古休んでお父さんのそばにいようか」
といった時のことで、
息子さんに残した最後の言葉は
「稽古行け」
だったそうです。