ドキュメンタリー

カンブリア宮殿「株式会社ユーグレナ」社長出雲充氏とは?

11月13日放送「カンブリア宮殿」では

ミドリムシ(ユーグレナ」の大量培養に
初めて成功した、34歳社長、
出雲充(いずもみつる)氏が登場します

出雲充さんの経歴・ミドリムシ培養研究を始めた理由とは?

出雲充さんは、
1998年東京大学教養学部文科三類に入学(10年後輩です^^)、
その後文学部に進みますが、
3年生の時、農学部に転部しました。

東大では当時2年生の後期に、進学振り分け、といって、
本人の出した希望と成績によって
専攻する学部が決まっていたはずなので、
その時点では、

文科三類→文学部

というもっともオーソドックスな進路を
選ばれたのだと思います。
(進学の仕組みは、今はちょっと違います。
また、来年から大きく制度が変わるようです)

きっかけとなったのは、
出雲さんが、大学1年の時、バングラディッシュで貧困の様子を見て、
「ドラゴンボール」の「仙豆」のように、
一粒食べたら元気になるような食材はないのか?と
考えるようになったことです。

生物の分類の講義で、
ミドリムシが植物と動物の両方の性質をもつ、と聞いて、
出雲さんは「これが仙豆になるのではないか?」と思ったそうです。

そして、同じ農学部の鈴木健吾(すずきけんご)取締役
を誘って、ミドリムシ培養の研究を始めました。

ミドリムシの培養が難しい理由は、

ミドリムシは、
さまざまな生物にとって栄養豊富な食料となるため、

ミドリムシを培養しているところに、
他のバクテリアが入り込んでもダメなんですね。

ミドリムシを大量に培養するには
普通に考えれば、不純物ゼロであることが求められますが、
そうした状態は現実的にはあり得ないし、

莫大なコストを掛けて実現したとしても、
つねにリスクが消えない、

今までの考え方の延長上には
解決策はない、と考えた出雲さんは、

自然界でミドリムシが絶滅しないのは、
ミドリムシしか生存できない環境があるからではないか?

と発想したそうです。

しかし、実現のめどはつかないまま、
出雲さんは、2002年に大学を卒業すると、
東京三菱銀行に就職し、

銀行員をしながら、
夜は大学で研究をする、
という生活を送っていました。

2003年、
出雲さんは、ミドリムシの研究一本にすることを決心し、
銀行を辞めました。

すると、

ユーグレナ研究会の会長だった中野長久(よしひさ)教授が、
日本のミドリムシ研究は今亡くなるかも知れない瀬戸際だ、
研究会の会員は、出雲君に協力して欲しい、
と全国の研究者に呼びかけてくれたのだそうです。

その結果2005年末には、
期待通りの培地の開発に成功することができました。

ところがその後も、
「顧客がつかない」という危機があり、
(他社が取り入れたら考える、という姿勢の会社が多かったそうですが、
自分のところが先行利益を取る!とは考えないんですね^^;;)

結局、先頭切って取引に応じたのは伊藤忠商事。
それをきっかけにビジネスとして立ちゆくようになっていきました。

そして、

現在、ミドリムシは非常に注目されています。
食品だけではなく、
今後は、化粧品分野での活用が期待されているそうです。

ミドリムシ・ユーグレナって何が優れているの?

ミドリムシは、
水と酸素と光さえあれば生息することができる
生物です。

人間が必要とするほぼすべての栄養素59種類、
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、
青魚に多く含まれるとされる、
DHAやEPAといった不飽和脂肪酸などを
含んでいます。

植物のように細胞壁をもたないため、
食べると消化率93%という高い率で、
その豊富な栄養素を消化吸収できます。

粉末1グラム(ミドリムシ約10億匹分)で、
人間が必要とする1日分の栄養素を取ることができるので、
本当にこれは

仙豆

ですね。

さらに、ミドリムシは、成長する際に油脂分を作って
自分の細胞内に蓄積させます。

その油はジェット燃料に適した炭素構造をもち、
高品質のバイオ燃料としての利用の
実用化が研究されています。

銀行員とベンチャーのどちらか?

私が出雲さんの考え方で
とても共感したのは、

このまま銀行員を続けるか(銀行の仕事も面白くなってきたのだそうです)、
ミドリムシ研究に掛けるか、

と考えたとき、

銀行員の方が順風満帆の
人生だとは思わなかった、

という話です。

自分が課長かなにかになったころ、
ある日

ミドリムシの大量培養に成功!

というニュースを見たら、
すごく悔しいだろう、と思ったのだそうです。
出雲さんは、
自分がやらなくても、
きっと他人が実現するに違いない、と考え、

それなら、
ミドリムシ一本に絞った方が、
女神がほほえむ、

と考えて銀行を辞めることにしたんですね。
やっぱり本気の人には、
女神はほほえむんです。



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