NHK連ドラ「ごちそうさん」32話11月4日のあらすじ、感想、ネタバレは気にせず書きます。
いやあ、いけずも、床なめたらまで言うとはすごいよねえ。
悠太郎が勤めに出た後の朝食の席で、
め以子に1年間は入籍を認めず、女中とおなじだ、という和枝。
(夕飯の時は、め以子のお膳はなかったので、ひとりで食べることになったようです。)
が、糠床が塩辛くなっていることに気がついて、
相変わらず、声もかけずに(!)和枝の部屋のふすまをがらっと開けるめ以子もたいそうなもんです。
おんなしさんが(この家使用人いるんだっけ?)が間違えたんやないですか、
ととぼける和枝ですが、
台所で、静に「やっぱりお義姉さんがまちがえたんですよね、お料理あまり得意でないと言っていたし」
とめ以子が言うと、
静はにやにやして「和枝ちゃん、ごっつ料理上手いで」と言います。
自慢の弟に、持参金のたんまりついたええとこのいとさん(お嬢さん)を嫁に、と考えていた和枝は、
め以子のことを絶対に認めるきいなんかあらへんで、
「あんた、にぶい子おやなあ」。
・・関西人のいけずね。京都人だけじゃなく全般的に、関東圏よりもものいいが遠回しって感じがしますね。
私は、一時期ついていた京都出身のピアノの先生が苦手でした。
雑談して言うときは面白いんですが、指導中は言い方がいちいち意地悪に感じられるんです。
知り合いの、関西にお嫁に行った人は「もっとはっきり言え!」と切れてましたっけ^^;
め以子は、どうしも西門家の出汁の味が出せず、出入りの商人に材料が違うのではと文句を言ってしまい、
「そんなら自分で市場に行って買ったらどうです。」と言われて、
市場に行きます。
「手えかむ鰯」と魚屋が呼び込んでいるのは、手を噛むほどに新鮮な鰯。
肉屋がせいもん払い(大安売り、セール)をしていたので、
め以子は「洋食メニューならおいしく作れる」と肉や骨を買います。
「骨?!ねえちゃんが自分で使うんか?」と驚いた肉屋のにいちゃんが、
め以子の幼なじみだった泉源太(和田正人)です。
が、このときはまだ2人はお互いに気が付いていません。
源太が大阪に引っ越したのが何歳かはわかりませんが、
め以子は子供の頃はそんなにのっぽではなかったですから、印象が違うはずです。
メンチカツやスープを作ると(自分で包丁で叩いてミンチにしたのか?)
静はおいしい、と喜び、
希子も口をきかないながら、め以子が箸でカツを割ってみせると、興味しんしんです。
が、和枝はお膳をひっくり返します。
「縁もゆかりもない料理作って腕自慢でっか」
「それはないんじゃないですか。こんな、食べ物を粗末にするなんて」と言い返すめ以子。
「それならあんさん、自分で食べはったら。」と言い返す和枝。
め以子は、和枝をにらみ返して、落ちたメンチカツやキャベツを食べ、
「おいしいです。いいお肉です」と言います。
ここ手づかみでなく、皿にのせて食べてもいいんじゃないかと思いますが、
ま、このほうが修羅場感はありますわな。
姉に逆らうことなど考えたこともない希子は呆然としてめ以子を見ています。
(これが、後に「ちいねえちゃんは、いつも自信たっぷりできたんやと思うてました」というところなんだろうな)
め以子は手の甲で口をぬぐい、「ごちそうさま、食べましたけど」。
「まだそこに残ってますによって。なめはったほうがええんと違う」と言い残して、
2階に上がっていきます。
和枝としても、この展開は意外だったのではないでしょうか。
ここでめ以子がへこたれないので、エスカレートしちゃう、というのはあるのかな。
一方、この日、悠太郎は大阪市役所に初出勤。
古株の先輩達がたくさんいて、こちらはこちらで体験そう。
今週から、嫁いびりなので、しばらく見るのを休止した、という人の声も。
私は人間関係のもめている話はめちゃめちゃ苦手。
「ごちそうさん」は全体のトーンが明るいですから、意外と大丈夫だった。
公式ガイドだったかな、宮崎美子さん(義母静)、木村緑子さん(義姉和枝)のインタビューで、
いけずもイヤミも、どこかからっとしている、と言っていましたが、そんな感じはします。
め以子も、言葉遣いやふすまをがらっと開けたり、
礼儀知らずでイラつかせるところは、確かにあるのでね・・
でも、このいびりで苦労するから、め以子は関西の料理を憶え、
め以子のむこうみずな勢いが西門家に変化を起こすんですよね。
頑張って見ることにします。