NHK連ドラ「ごちそうさん」2話10月1日放映のあらすじと感想です。
ネタバレです。
NHK公式ガイドとノベライズ「ごちそうさん」も読んでいます。
第1話の終わりで、源太たち悪ガキに誘われて、
お寺の本堂に備えられた赤い果物をこっそり食べため以子。
やっぱり見つかって、源太といっしょにお尻を叩かれて叱られます。
ついこの前、おばあちゃんに「もう盗み食いは絶対にしない」と約束したんだけれどねえ。
でもめ以子は、悪いことをしたと反省するよりも、
あの赤い果物をまた食べたい、という気持ちが強いんです。
赤い果物=いちご 明治時代末には大変貴重で、
大人でも見たこともない、という人がほとんどだったようです。
め以子の父、大五の店「開明軒」の経営は実はかなり厳しい状態でした。
現代でも、大五が目指したような本格的なフランス料理屋は
毎日のように行く場所ではありません。
明治時代となればなおさらですし、
普段食べている日本の家庭料理とはかけ離れすぎている食材、調理法、
そして箸ではなく慣れないフォークとナイフ。ご飯ではなくパン。
牛鍋は、日本人が大好きな、醤油ベースの甘辛い味で
箸で食べるからヒットしたんですね。
その開明軒に、ある日、1人でいろいろな料理を注文する客が現れます。
見るからに、今でいうグルメ評論家だということが見て取れます。
別の客が「ごはん」を欲しがりますが、
イクは「コックの考えで、フランス料理はパンで召し上がって欲しい、
ということでうちにはご飯はないんです」とわびます。
すると、その不思議な客は「フォークとナイフが使いにくいので箸を」とイクに言います。
開明軒には箸もありません。その客は「それもコックの考えですか?」と言います。
め以子は、祖母トラと弟照生と、あの「赤い果物」がなんだったのかを和尚さんに尋ねるために、
お詫び方々、お寺に行きます。
トラ自身、いちごを食べてみたかったようです。
先日、トラが行っていた「盗んだ柿を食べて腸チフスになった」子供とは、
和尚さんのことだでした。
それをバラされた和尚さんが、トラが「丸呑みのトラ」と言われる、
め以子に負けるとも劣らない食いしん坊だったことをバラします。
意地汚い、と言われても、
(みかんを丸ごとほおばると)「口いっぱいにみかんの汁が広がってねえ」とうっとりした表情になるトラ。
しかし、和尚さんもあれが何なのかは知らない、
ただ、備えて欲しいと頼まれただけなのだそうです。
3人が開明軒の店の方に入っていくと、常連客の社長さんがいて、
野菜のテリーヌ 赤茄子のソースかけを食べていました。
赤茄子、はトマトのことです。
最近、「あかなすや」というトマトラーメンを出す店がありますね。
しかし、放映されたときには
あかなす=トマト
を分からない人が多かったようで、
ツイッターで話題になっていました。
そこへ、社長さんと待ち合わせをしていた芸者がやってきます。
芸者がもっていた信玄袋についていた、ビーズのかざり(ブローチ?)を見て
め以子は、あの赤い果物の形だ、と気が付きます。
そして社長さんから、その赤い果物は、
ストロベリー、いちご、というものだということ、
栽培が難しく日本できがるに食べられるようになるには、
まだまだ時間がかかる=つまり簡単には手に入らない、と教えられます。
め以子も、トラも(笑)がっかりです。
その日の夜、
トラはめ以子に「いちごってどんな味なんだい」と聞きます。
甘くて酸っぱくて、という説明では、「みかんと同じようなもの?」という連想しかできませんよね。
め以子は「いつかいっしょに食べようね」とトラとゆびきりをします。
め以子は、また苺をお供えにくる人がいないか、
お寺の階段に座って待っていたのですが、その人は二度と現れませんでした。
実は、ハウス栽培がまだなかった当時、いちごの季節は極限られていたはずなんです。
後日、また店にきた社長さんは、
「生の苺は手に入らないけれど」と
瓶入りのジャムをめ以子にお土産に持ってきてくれました。
め以子が、大五に蓋を開けて貰うために、厨房に入ると、
大五は難しい顔で新聞をにらんでいました。