マイクがついに刑務所を出た
「スーツ」シーズン6。
日本ではまだ未放映のシーズン6の各エピソードを
アメリカのレビューブログを
翻訳してまとめています。
→シーズン6は日本では2017年5月16日からWOWWOWで放送されます。
第10話のタイトルは、
P.S.L.
となっていますが、
これは「ピアソン・スペクター・リット」の略です。
「スーツ」シーズン6第10話 episode10″P.S.L.” ネタバレあらすじ
ハーヴィーとマイクは、マイクの出所を祝うために会い
ハーヴィーはマイクをコンサルタントとして事務所に復帰させ、
アシスタントパートナーとしての給与と同じ金額を出そう、と言います。
今回の主な焦点は、ジェシカとレイチェルが取り組んでいるケースについて
なのですが、
ジェシカは、両親が離婚した時のことを思い出します。
ジェシカの母親は、医師だった父親が仕事にばかりかまけていて
いつも二の次にされる、という理由で離婚しました。
そして、ジェシカは、父親に、ずっと彼らが予定していたように医師になるのではなく、
ハーバード・ロースクールに行っ弁護士になる、と言いました。
アレン・ピアソンは、娘の進路の選択を軽蔑して
「医者は命を救うが、弁護士なんて人の弱みに付け込んだ権力の亡者だ」と言います。
なぜ、ジェシカがこのことを思い出したのかは明らかで、
彼女はレナード・ベイリーの再審に臨んでいるからです。
この件では、ジェシカはずっと彼女が本当に、他人のことには頓着しない
権力の亡者なのかを問いかけられてきました。
この件は、彼女が、最初に弁護士になろうと思った理由=人々を助けたい、という動機を
忘れていない、と証明するチャンスでした。
しかし、ジェシカは最初から試されることになります。
ロバート・ゼインが事務所に来て、
ジェシカとハーヴィーに、彼らのもっとも古い顧客である
ジム・レイノルズが事務所をのりかえようとしているという情報をもたらしました。
もし、ジムが離れれば、事務所は他のすべての顧客も失うでしょう。
ジェシカは、自分がこの問題に対処するべきだと分かっていましたが、
できませんでした。今、彼女は他の人間の人生をかけて戦っていたからです。
そこで、ジェシカはハーヴィーにジムのことを任せますが、
それで事態は悪くなります。
ハーヴィーはジムを尋ね、取締役会がピアソン・スペクター・リット事務所をやめようとしているのは
ハーヴィーが何か目的があってシャッターの事件でわざと負けたと考えているからだと知ります。
明らかに、そんなことをわざわざしようとする弁護士はいません。
ジムは、ハーヴィー以上の誰かが事務所を守ることができると分かれば
取締役会の意見をひっくり返すことができたのですが、
ハーヴィーが現れたことで彼らの神経を逆なですることになりました。
ルイスはこの件についてハーヴィーを助けるには自分の問題で気が散っていました。
タラがジョシュアの子どもを妊娠している、と告白したからでs。
ルイスはタラに子供ができたならそれが自分の子でなくても嬉しい、と言いますが、
タラはしばらく考えさせてほしいと言います。
一方、ジェシカとレイチェルはレナードに
自分のことを話させるために承認台に立たせることを決めます。
まだ法科学生のレイチェルにとって
ジェシカが彼女にレナードに質問することを許可したのは大きな出来事でした。
彼は、たしかにその時マリアと一緒にハイになっていたが、
若い男の子と女の子が倒れていたので助けようとした、
男の子はすでに息がなく、女の子は血だらけだった。
そこに警察が来て、逮捕された、と話します。
妻とは2年後離婚、息子とは10年会っていないが、
ジェシカとレイチェルが探してくれたので娘とは再会できた、
娘に殺人者だと思われたまま死にたくない、と話しました。
その後、検察官は犠牲者の父親、ヴィクターを法廷に呼びます。
ヴィクターはレナードが彼の娘を殺して彼の人生を台無しにした、
と証言しました。
その後、マイクとふたりでいるとき、
レイチェルはゲームの形勢逆転のひらめきを得ます。
彼女は、ヴィクターが彼女に、挑発的な方で
マリア・ゴメス(レナードのアリバイの証人)をジャンキーと言ったことを
思い出しました。
しかし、その時、ゴメスは裁判には来ておらず、
彼はそれを知らないはずでした。
それで、マイクとレイチェルは、ヴィクターがもともとの裁判中に
マリア・ゴメスを厚生施設に送って隠したのだ、と思い至ります。
ジェシカは、被害者の父親が司法妨害をしたとが信じられない
失敗すれば、陪審員の心が離れ、彼は命を失う、と反対しますが、
マイクがレイチェルを説得します。
ハーヴィーは、シャッターが流している噂を消そうとしました。
しかし、それだけでは十分ではなく、
取締役会は、ジムをやめさせ、
ピアソン・スペクター・ルイス事務所を離れるための投票をしようとしています。
ここはジェシカ自身が次の会議に出席して彼らと戦う必要があるのですが、
裁判と投票日が重なったため、
結局、ハーヴィーとルイスが対処することになります。
ジェシカは法廷で、ヴィクターを証人として呼び、
彼を誘導して、マリア・ゴメスを隠したと証言するように追い込みました。
この証言は、検事がレナード・ベイリーが無罪だと信じるのに十分でした。
レイチェルとジェシカにとってそれは素晴らしい瞬間でした。
ジェシカは自分がこの件に取りかかりきりでいたことを誇りに思いました。
裁判の後、ロバート・ゼインは(ジェシカが娘のためにしてくれたことを感謝つつ)
合併を申し出ます。
ジェシカは、もう事務所の名前の最後に自分の名前が来るのはいやだ、と
その申し出を断りました。
一方、ハーヴィーとルイスは、スチュの力を借りて株式を買い付け、
P.S.L事務所を倒そうとする役員会のメンバーを阻止しました。
ハーヴィーとルイスは勝利を祝おうと事務所に戻りますが、
ジェシカがそれに水をぶっかけるようなことを言います。
ジェシカが事務所を辞める、
というのです。
そのことを聞いて、ルイスは事務所が大変な時に出ていくのかと怒ります。
しかし、ドナが彼を遮りました。
ドナは彼らがジェシカを裏切ってきたのではないかと指摘します。
彼らは、ピアソン・スペクター・リット事務所を守るために
血と汗と涙をつぎ込むと約束しましたが、
ルイスは恋愛に忙しく、ハーヴィーはマイクを刑務所から救い出すことに
忙殺されていました。
ジェシカが事務所を去る、という決意は、
実は、第6シーズンを通して示唆されており、
それ以前のシーズン5の中ばを頂点として、
各キャラクターの独立、という方向性が見えていました。
ジェシカは事務所を守るために奮闘することに疲れ果て、
彼女自身のために去ることを決めたのです。
4人は、ピアソン・スペクター・リット事務所の終わりのために
乾杯をします。
第10話の終わり、4人は先の見えない未来に向かって、それでも
比較的それを喜んで迎えようとしています。
ジェシカはジェフに一緒にシカゴでやらないか、と言います。
ルイスはタラにプロポーズしタラはそれを受け入れます。
そしてハーヴィーとドナはNYの高速道路を見つめながら
手を重ね合わせるのでした。