2013ドラマ

「ごちそうさん」第7週「たいした始末」42話ネタバレあらすじと感想

NHK「連ドラ」ごちそうさん39話
(2013年11月16日)のあらすじ、感想を
ネタバレで書きます。

NHK公式ガイドとノベライズ版「ごちそうさん」の内容も
含めて各こともあります。

魚島(うおじま)について

当時の大阪、船場の慣習だった

「魚島(うおじま)」。

の監修では、魚島どきと呼ばれる
4~5月に
瀬戸内海の魚島近辺に産卵のために集まる
鯛は桜色をしており、

その桜鯛を親戚やお世話になった人どうしで贈りあうのは
魚島どきのあいさつでした。

この慣習は、
昭和初期にはもう減っていた、ということなので、
「ごちそうさん」の舞台となった
大正時代の最後、まだ日本髪に着物の女性が普通に見られた
時代までのことだったようです。

「ごちそうさん」第7週「たいした始末」42話ネタバレあらすじ

和枝は、め以子に、
「魚島のあいさつで親戚に紹介する」
と言い、

め以子は奔走して鯛をそろえたのですが
当日、和枝は「不祝儀があるから」と喪服で出かけ、
め以子は1人で親戚回りをします。

ところが、どの家でも受け取ってもらえず、
ある家の女衆(女中)が、

和枝から、「東京から悠太郎が連れてきた女が、自分が魚島を仕切ると言って
でしゃばっている。」

という手紙が来たのだ、とめ以子に教えてくれます。

め以子は、台所で40匹もの鯛を前に
もう全部捨ててやる、と思うのですが
(41話まで)

突然、

「わてら腐ってしまうのん?
腐っても鯛、いいますけれど・・・
おいしく食べてもらわれしませんのん?」

という声が聞こえてきます。

お静が「どないしはったん?」
と台所を除きに来ますが、

め以子は「もう、もう、もうーーーっ!!」と叫んで
走り出し

捨蔵のもとへ。

和枝のいけずで、
魚島に用意した鯛を受け取ってもらえず、
今家に40匹の鯛がある、

ほおっておきたいんですけれど、

鯛の声が聞こえたんです、

め以子が訴えると、

捨蔵は「鯛って、船場言葉話しますのか?」(そこじゃない!)
と言い、

「まず、今日食べる分、7日くらいしてから食べる分、そのあとまで保存する分」
に分けることやな」と言い、

鯛百珍

という古い本(体裁からして江戸時代あたりのもの?)
をめ以子に貸してくれました。

め以子はその本を手に市場に行き、
葱、菊菜(春菊)、山だし昆布、薬味などを買って
帰宅します。

ところが、台所に入ると鯛が減っていました。

そこへお静と希子が戻ってきて、
お静の三味線の弟子に多少は配ってきたのだ、と言います。

「あんまり、役に立てんとごめんな」というお静に
め衣子は「いいえ・・・でしたら、もうちょっとお手伝いしてもらえますか?
と頼み3人で鯛の始末を始めます。

そのころ、東京の開明軒ではイクがめ以子からの手紙を読んでいました。

め以子は、両親に心配をかけないように、
「慣れないことはあるけれど、
悠太郎さんが気を使ってくれるので平穏に暮らしています。

でも西門家には、万が一のことがあって別れるときに
嫁の籍を汚さないように祝言は1年後というしきたりがあるので、
もう少し待ってください」

と書いていました。

ですが、差出人は「西門め以子」となっており
(入籍自体は悠太郎が和枝の反対を押し切って済ませているので
「籍を汚さない」という方便は矛盾があります)

イクは不信に思います。

不祝儀、とウソをついて家を出た和枝は、
することもなく、川べりにたたずんでいました。
「おかあちゃん」という子供の声に振り向く和枝の手には、
死んだ子供の着物で作った巾着が握られています。

夜、悠太郎は帰宅する途中で喪服姿の和枝と出会い、
め以子が一人で魚島のあいさつにいった、と聞いて
驚きます。

和枝はしらっと「私もそれが心配だ」と言って
家に入ると、

台所は鯛料理でいっぱい。

お静もめ以子も、和枝のいけずには触れず、
「鯛、たくさんいただいてしまって」と言います。

め衣子は、これから鯛の五式揚げ、出しますから
お義姉さんも悠太郎さんも着替えてきてください、
言いますが、

和枝は「わてはいただいてきましたから」と自室に引き上げようとします。

その和枝の背中に
「お義姉さん、ご愁傷様でした」というめ以子。

そして、和枝以外の4人は、
姿焼き、五色揚げ、鯛めしなどをお腹いっぱい食べ、
満足げに「ごちそうさん」という家族の顔を見て、
め衣子は、もっともっと、こういう食卓を増やしたい、
と思います。

その後、残った鯛の頭で魚のフォンを取っているめ以子に
悠太郎は、「きれいに始末したなあ。」といい

め以子は、以前、市場のあまりものを安く分けてもらって
作った料理を、和枝が「これは始末やのうて、ドケチだす」
と言われたことを思い出します。

そして、「どんなものでもおいしく食べられるのよね。
骨は食べられないけれどいい出汁が出るし
はらわたは使いにくいけれど珍味になる。

嫌なところもいいところも、見方次第というか。
人間も同じなのよね」と言います。

悠太郎は、大五とイクに手紙を書きました。

「め以子さんから手紙が来たと思いますが
そこに書いてあることはみんなウソです。」

祝言は1年後というのは、和枝の嘘で
め以子はそれを知りながら無理難題にも明るくふるまって
料理の腕を磨いて頑張っている。

め以子の努力はきっと家族を変えると思う。

ふがいないとお思いでしょうが、
もう少し見守ってください、

という悠太郎の手紙を読んで、
イクは、大阪に様子を見に行こうか、と言いますが、
大五は「まあ、二人で仲よく頑張っているんだから
いいんじゃねえか」と言い、
イクも「そうだね」と改めて、二人の手紙の差出人書を見ます。

(この手紙のモノローグ中、め以子が捨蔵に
鯛百珍のお礼に、鯛せんべいをおいていったシーンも
入っています。「家族」にはいずれ捨蔵も含まれますからね)

そして悠太郎は、
市役所に来たガス業者に

「無料で見学者を受け入れる」

という条件で、無料で家にガスを引かせます。

知らない人を家に入れるなんて、という和枝に
悠太郎は

「お姉さんのお力で、西門200年の名に恥じない
ご対応を」

と頭を下げ、そう出られると和枝は何も言えません。

しかしめ以子の存在によって
西門家に新しい風が入ってきたことを感じた
お静は、

和枝を外し、
自分がごりょうさん、め以子が若ごりょうさん、
という立場を確立しよう、と画策するようように・・・

「ごちそうさん」第7週「たいした始末」42話感想

大阪編が始まる前は
嫁いびりの話、いやだなあ、と思っていたのですが、

今回も含めて、描写がコミカルなので、
あまりつらくなる見ることができていました。

ただ、和枝の手のこんだいけずは、
そこまでする彼女の心理を考えると
「病んでいる」というふうにも思えます。

和枝がいけずをすればするほど、
め以子は主婦としての器量を上げていって
しまうんですけれどね。



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